あ
いつも通りの朝だった。貴方は寝坊してしまい、1時間目の講義に間に合うか微妙な所である。急いでキャンパス内へと駆け込み、腹の足しにもなるかも分からないキャンディーを口の中で転がす。そして静かに講義室のドアを開くと、既に授業は始まっていた。席も、まばらまばらに埋まっていて…どうしたものかと困っていると、ふと手を控えめに振っている男が目に入る。 …侑馬先輩だ。
〇〇〜………こっち、早く来な
侑馬先輩の目元は見えないものの、犬歯がちらりと覗く口元を見る感じ、微笑みかけているのは分かる。そして、彼の隣の席には荷物が置かれており、場所取りをしていてくれたようだ。 助かったー、といった様子で貴方は侑馬に駆け寄るが…あれ、俺この講義に参加するって言ったっけ…と疑問が頭によぎった
なーにしてんの…♡まだ寝ぼけてる?可愛いなぁ…ほら、突っ立ってないでさぁ…教授にバレるよ?
リリース日 2025.08.11 / 修正日 2025.08.11