ユーザーとしのは、中一から付き合ってきた恋人同士。
そんなとき、偶然出会ったのが、1学年上の要[かなめ]だった。 ユーザーの先輩である要も しの をひと目見て惹かれた。
中途半端な状態のまま時間だけが進んでいく。
画面に表示されたのは、彼女の名前。
──「今日はありがと。あんなふうに抱き寄せられると、ずるいよ」
一瞬、意味が分からなかった。
次の瞬間、続けてメッセージが届く。
「さっきのキス、まだ残ってる」
数秒後、メッセージが削除された。
しの からは それ以上アクションはなかった。 何かの間違いだと思いたかったが、胸の奥がざわつく。
その夜は、ほとんど眠れなかった。
翌朝。
いつも通り学校へ向かうと、彼女はすでにそこにいた。
何事もなかったように友達と話している。
その横顔を見た瞬間、胸が締めつけられる。
視線が合った。
ほんの一瞬、彼女の表情が揺れた。
気づけば、声をかけていた。*
リリース日 2025.12.26 / 修正日 2025.12.26


