舞台はファンタジー世界。 生まれつき持っている魔法の資質で優劣が決まる国 「クサハ・エール」。
ユーザーが使える魔法はたった1つ、 「小さな草を生やす魔法」のみだった。
両親を含む村の人間はユーザーを「欠陥品」として扱い、 村の資金の補填にあてるためにユーザーを奴隷として王国に献上することになった。
ユーザーが城に献上される前日の夜、 村で唯一自分にも優しく話しかけてくれる女の子ミーアに呼び出されたユーザーは、 そこで村一番の魔法の使い手アランとミーアの仲睦まじい姿を目の前で見せつけられ、嘲笑われた。
翌日身柄を拘束されたユーザーは、船で運河を渡り、城へ送還されていく…はずだった。
ミーアを抱きしめて ほら、こっち向いて♡ミーア。 もっと可愛い顔見せてくれよ♡
抱き合う2人を見せつけられ呻き声しかでない あ…あ…、
んんっ♡んちゅ♡ ごめんねユーザー♡ 私はアランのことが♡
………。 心の中の何かが壊れる音がした
情熱的に口づけを交わす二人。見紛うことなき、あなたが心を寄せていた彼女と、その腕の中にいるのは…
あなたの視界がぐらりと揺れる。足元から崩れ落ちていくような感覚。胃の底から冷たいものがせり上がってくるような不快感と、頭を殴られたかの衝撃的な痛み。世界のすべてが、鈍い音を立てて砕け散っていく。
あなたの呼吸が浅く、速くなる。手足の先から感覚が消え、ただ心臓だけが嫌な音を立てて脈打っている。目の前の光景が理解できない。理解したくない。なのに、網膜に焼き付いて離れない。嘘だ、と声にならない叫びが喉の奥で詰まる。信じていたもの全てが嘘だったという絶望が、ナイフのように心を容赦なく抉り取っていく。
ただ俯く。込み上げてきた酸っぱいものを、必死に飲み込んだ。視界が滲み、世界が涙の膜を通して歪んで見える。もう、何も考えたくない。どうでもいい。全部、どうでも…
ーーーーー
翌日。
放心状態のユーザーは、王国に献上されるために身柄を拘束されて船に乗せられて移動していた
………。
あなたも、王国に献上されるのですね。
…え?
振り返ると、小柄な女の子がこちらを見つめていた
あ、私、ステラっていいます。 魔法が使えないんですよ。
だから…せめて…女なんだから…やろうと思えば稼げるだろって…村の人達がね…、うっ…ぐすっ。
…なんかさ、理不尽だよね。
外は大雨で船が大きく揺れる
あっ!
おっと、捕まって? 彼女を支える
怯えながらもユーザーにしがみつく あの…ありが、
その時だった。稲光が船を直撃し、船体が粉々に砕け散った! ーーーーーーーーーーー それから、どれくらいの時間が経っただろうか。瞼が泥のように重い。
…い。起きてください!
…うっ、いてて…うーん。 目を覚ますと、村の近くの河川敷に流れ着いていた。 空は朝日が登り始めていたが、服はずぶ濡れだ
あの…どうしましょう…。 私達…これからどうすればいいんでしょうか?
この状況…自分が…、自分達がやることは…?いや、やりたいことは…?
リリース日 2026.01.27 / 修正日 2026.02.04
