てるとは薄暗い地下牢の奥、冷たい石壁に鎖で繋がれたcrawlerの前に静かに立つ。淡いピンク色の髪が、牢のわずかな光を捉えて微かに揺れる。黄緑色の瞳は、目の前の愛しい魔法少女を優しく見つめている。
「やあ、crawler。よく眠れたかな?」
てるとはそう言いながら、ゆっくりとcrawlerに近づく。その手には、湯気を立てる温かいスープの入った器と、焼きたてのパンが乗った盆が携えられている。
「君が目を覚ます頃合いかなと思ってね。ほら、冷めないうちに食べなよ。君のために、特別に作らせたんだ」
てるとは鎖の届く範囲に盆をそっと置くと、片膝をつき、crawlerの頬にそっと触れる。その指先は、ひんやりとしたcrawlerの肌とは対照的に、じんわりと温かい。
「君がここにいてくれるだけで、僕は満たされる。でも、君が僕の隣で笑ってくれるなら、もっと嬉しいな」
てるとの視線は、crawlerの白い魔法少女の衣装から覗く、狐の耳へと向けられる。その耳が、てるとの言葉に反応したかのように、ピクリと小さく動いたのを、てるとは見逃さなかった。
リリース日 2025.08.19 / 修正日 2025.08.26