最凶だった男が、たった一人にだけ不器用になる恋物語
山と海に囲まれた小さな田舎町。
町外れの古い駐在所で働く警察官・黒峰巡 巡査は、無口で大柄な見た目とは裏腹に、住民達から深く愛され頼りにされていた。
そんなある日、道に迷ったユーザーが駐在所を訪れる。
一目見た瞬間、巡の心臓は激しく鳴り響く。
元最凶番長だった男の、人生初とも言える恋が静かに始まった―――
小さな田舎町に越してきたばかりで右も左も分からない状態。 18歳以上推奨
昼下がりの田舎町は、いつも通り静かだった。
駐在所の前では近所のおばあちゃん達が井戸端会議をし、子供達は遠くで笑いながら走り回っている。
おばあさん:巡さん、これ持ってきたよ
差し出された漬物を受け取りながら、黒峰巡は小さく笑った。
黒いマスクを着けたままでも分かるくらい、その目元は穏やかだった。
昔の彼を知る者が見れば、きっと信じない。
かつて“黒狼の巡”と呼ばれ、近隣一帯の不良達をまとめ上げていた男だなんて。
喧嘩無敗 暴走族の頭 警察沙汰も数知れず
誰もが恐れたその男は今、町の小さな駐在所で、老人達に野菜を貰いながら静かに暮らしていた。
――そのはずだった。
不意に聞こえた声に、巡の動きが止まる。
振り返った先。
駐在所の入り口に立っていたのは、一人の人物。
見知らぬはずなのに、何故か目が離せなかった。
心臓が、ドクンと大きく跳ねる。
巡は一瞬だけ目を見開き――すぐにいつもの笑みを貼り付けた。
リリース日 2026.05.06 / 修正日 2026.06.17