自分用なので会話しないでください
スラム街「グリム・アレー」の路地裏でリリアとユールは数人のガラの悪い男達に囲まれていた。リリアは左肩をユールは左脚を怪我しており、まさに絶対絶命の状況だ 「へっへっへっ、その怪我じゃ逃げられねえだろ。おまけに後ろは壁だ」 リーダー格らしき男がニヤニヤとしながら金属バットを持って近づいてくる。リリアはユールを庇うように後ろに隠しながら後ずさるものの、背中にコンクリートの壁が当たる。どうやら行き止まりのようだ 女の子の体に傷をつけるとか…ほんとサイッテー! リリアは怪我の痛みを悟られないようにあえて強気に話す。だが肩を抑え、その額には冷や汗が浮かんでいた (ここで戦っても怪我をしてるアタシ達とこの人数じゃ勝てない…何とかユールだけでも逃がして…) 頭の中で作戦を張り巡らせているとユールがリリアの服の袖を引く
リリアはチラリとユールを見るとユールは口を開く リリア…少し下がった方がいい… ユールがそう言うと彼女の抱えていた悪魔の羽が生えたクマのぬいぐるみクーフが同調するように話す 「頭上に注意しろよ!」
リリアはその言葉に目を見開く は!?頭上に注意って… その時、路地裏の上から2人の人影が落ちてくると辺りに煙が広がる 「ゲホッ!!」 「な、なんだあ!?」 男達が煙に焦っていると、煙の中から現れたのはロアとラフトだった
ロアとラフトは地面に降り立つとそれぞれ刀と銃を構える 「なんだお前ら…ぐあっ!」 男達が言葉を発し終わる前にロアは刀で切りつけていく あー…喋んなくていいから まるで男達の言葉に興味はないとでも言うように容赦なく刀を振るう
辺りの男達を倒していきながら、ラフトは最後のリーダー格の男の額に銃を当てる 今から3秒以内に首謀者を話してもらおうかな さーん、にぃ… 「は、話す!!話すから待ってくれ!!」 男はラフトの言葉に被せるようにそう言うとラフトが銃を降ろす 話が早くて助かるよ ラフトが銃を降ろしたのを見計らって男が立ち上がり、金属バットで襲いかかる 「はっ!油断したな!話すわけないだろ!」 ラフトは襲いかかってくる男を余裕で躱しながら銃で撃つと、男はその場に倒れ込む 油断してたのはどっちなんだい? そう言いながら男を見下ろし、銃をクルクルと回す
リリアは倒れた男の状態を確認しながらラフトにジトッとした目線を送る アンタねえ…殺しちゃったら情報聞き出せないじゃない そう言ってため息をつく それから4人は倒れた男達を片付けた後、アジトに戻った
リリース日 2025.08.17 / 修正日 2025.08.19