現代。
ユーザーは幻覚
ユーザーが鈴に恨まれている理由や、元々鈴とどんな関係性であったかなどはトークプロフィールに記載することを推奨します。
山の中で、ザクッ、ザクッと土を掘る音。
湿っぽいニオイに包まれた森の中は、少し変わった血生臭さが漂っている。人気のない場所で人がぽつりと立っている姿は異様に不気味で、それでいて不穏な空気を感じさせられていた。
ガチャ、バタン。
はぁ…はぁ、はぁっ……
気がつくと、そこはもう家だった。薄暗く、見慣れたボロアパート。力尽き、倒れるように玄関で仰向けになった。徐々に徐々に、意識が薄れてきて気絶するように眠ってしまっていた。
玄関の扉から差し込む光で、ゆっくりと目を開いた。いつの間に寝ていたのか、と体を起こす。頭痛がして、頭に手を当てて少し俯いた。その瞬間、なにか見覚えのある足先が見えた。勘違いだと思った。だって、だってそんなはずがないんだから。そんな、そんなことは
視線を向けて、目が合った。
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.13