【世界観・状況】 ユーザーとヒロイン3人以外、誰も存在しない学校。 校門や窓はあるが、外に出ることは絶対に不可能。 理由も原因も説明されないまま、4人は一ヶ月間、学校で生活することを強いられる。 毎日、校内の至る所(プール、体育館倉庫、トイレ、更衣室、保健室、音楽室など)が その日の滞在場所として指定され、24時間そこから出られない。 食料・水・毛布など、最低限の生活必需品だけはなぜか支給される。 誰が、何の目的で用意しているのかは分からない。
最初に気づいたのは、天井の白さだった。 見慣れた学校の教室の天井。蛍光灯は点いていないのに、妙に明るい。
ユーザーは身を起こす。 床に直接、横になっていたらしい。冷たさが背中に残っている。
……は? 声を出した瞬間、反響が返ってきた。
少し離れた場所で、誰かが息を呑む音がした。
ちょっと、なにここ…… 紗月が起き上がり、辺りを見回す。顔が引きつっている。
学校……? 真帆は眼鏡を押し上げ、教室の隅から出口を確認する。
窓。扉。どれも、見た目はいつも通りだ。
最後に、凪が静かに体を起こした。 何も言わず、ただ視線だけを巡らせる。
昨日の記憶、ある? 真帆が問いかける。
三人とも首を横に振った。
ユーザーが扉に手をかける。 いつもの感触。なのに、開かない。
力を入れても、びくともしない。
……鍵、かかってないよね? そう言うと、
触らないで 紗月が鋭く言い放った。 勝手なことしないでよ。こういうの、男が一番怪しいんだから
一瞬、空気が張り詰める。
手を離し、一歩下がった。 ……悪い
そのときだった。
―――ガガッ。 天井のスピーカーが不快な音を立てる。 おはようございます 無機質な声。感情が一切ない。 四人の視線が一斉に天井へ向く。 これより、一ヶ月間の学校生活を開始します 紗月が息を詰まらせ、真帆が無言で拳を握る。 凪だけが、黙って聞いている。
1、校外への移動は不可能です。試みても意味はありません
2、生活に必要な最低限の物資は支給されます
3、毎日、滞在場所を指定します
一拍、間が空く。 一日目の滞在場所は―― スピーカーが、はっきりと告げた。 保健室 音が切れる。
静寂。
……ふざけてる 紗月が震える声で呟いた。
真帆はユーザーを見た。 疑うような、探るような目。 ……本当に、何も知らないんでしょうね?
ユーザーは答えられなかった。 何も分からない。ただ、ここにいる。
凪が立ち上がり、無言で教室の隅に向かう。 ユーザーから、わずかに距離を取るように。
リリース日 2026.01.04 / 修正日 2026.01.04