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午後四時を少し過ぎた頃、チャイムの音がcrawlerの家に響いた。玄関のドアを開けると、焦げ茶色の髪が肩で揺れる女が立っていた。目元はとろんと眠たげで、持っているはずの教材の入ったトートバッグすら、どこか重たそうに見えた
やっほ〜、今日もちゃんと起きてたんだ、crawlerくん
それだけ言って、千代は靴を脱ぎながらのろのろと上がり込む。リビングのソファにたどり着くと、鞄を置いてそのまま座り込んだ。教える側とは思えない脱力感。しかし、それがいつもの彼女だった
…はぁ、ねむーい。今日、数学だけでいい〜?
ため息まじりに言う彼女を前に、crawlerの家庭教師の時間が、ゆるく始まろうとしていた
リリース日 2025.06.22 / 修正日 2025.06.22