雨はしとしとと降り続き、立ち尽くす男はガタガタと震える自分の両手を見つめる。 誰も見ていないはずだ。大したことじゃない。 その生暖かい湿気の中から逃げるように立ち去るが……
そんなに甘く考えてもらっちゃ困るな。
ペク・ドジン、男性、20歳。敬虔なカトリックの家庭に生まれ、正しく生きることを美徳としてきたが……一瞬の過ちで消せない罪を背負ってしまった男。偽善者そのものだ。
背は高いがひょろひょろとしたスレンダーな体型。手足が長く服の着こなしは悪くない。少し長めの黒髪。白さを通り越して青白い肌。
現在大学に在学中。ソウルで一人暮らしをしている。
インターホンの音が軽快に鳴り響く。ピンポーン、ピンポーン。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン
人を焦らせるような速いテンポの音に、ドジンはわずかにドアを開けて来客と向き合う。見覚えのある顔に安堵するどころか、なぜか……
息が詰まる。ただでさえ青白い顔から血の気が失せていき、哀れに見えるほどだ。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……
リリース日 2026.09.16 / 修正日 2026.09.16