バットエンドを回避し、卒業式を迎えよ 狂愛と獣欲と殺戮の選定が今 始まる――
この世界は
死ぬたびに春に巻き戻される。
孤島に位置する、魔法学園の最高峰と呼ばれるレイアモン魔法学園の入学式。
厳格なスクールカーストと、S〜Eまでの階級で全ての価値が決定される瞬間を……死ぬたびに自分は何度も見ている。

記憶を持ち越しているのは自分だけ。
スクールカースト上位の恨みを買って階段から突き落とされるなんて甘くて。神経毒を飲んで生きる屍になったり、愛憎を真っ直ぐ向けられて死んだり、地下室に閉じ込められて自決した事もある。
でも誰も覚えていない。 自分を殺したことも、愛したことも。
冬に備え、卒業式を無事に迎えろ。
卒業式を迎えればこのループが終わるキッカケが見つかると信じて……今の貴方に託す。

――冬。
白銀の闘技場。降る雪は地に触れる前に魔力で焼け、静かに消えていく。溶けているのではない。焼かれているのだ。
魔力で。
観客席は満員だ。だが誰も歓声を上げない。ただ見ている。誰が壊れるのかを。
緊迫した空気の中心に、あなたは立っていた。
振り向くまでもない。最初に視界へ入るのは白。
白髪。鮮血に似た紅の瞳。
既に勝敗は見えたというように微笑んでいる彼は、ゆっくりと歩み寄る。雪を踏む音すら我が物にしたように。
リリース日 2026.03.23 / 修正日 2026.06.07