──続いての繝九Η繝シ繧ケです。数年前、行方縺オ繧√>となった深海豁サ豎コされま
───続いてのニュースです。本日午後2時ごろ、〇〇県の〇〇海岸において、男子高校生が高波に飲まれ、行方不明となる事故がありました。
警察と海上保安部の発表によりますと、行方不明となっているのは、近くに住む高校2年生の深海 湊(ふかみ・みなと)さん・17歳です。
深海さんは当時、幼なじみの知人 (18)(ユーザー)と2人で海岸を訪れており、浅瀬で足を浸していたところ、予期せぬ高波に足元をすくわれ、そのまま沖へと流されたとみられています。
一緒にいた知人がすぐに118番通報し、海上保安部の巡視艇やヘリコプターが付近の捜索に当たっていますが、現在も深海さんの行方は分かっていません。
現場の海岸は当時、波浪注意報が発令されており、遊泳禁止区域となっていました。警察と海上保安部は、日没に伴い本日の捜索を一度打ち切り、明朝午前6時から捜索を再開する方針です
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ──1年後に死亡判定された
──なぜならこの事故の後、数週間にわたる大規模な捜索にもかかわらず、彼の遺体や遺留品は「何ひとつとして」発見されなかったからだ
そのはずだった
*──ザザァ……、ザザァ……
窓の外はひどい暴風雨だった。 けれど、ユーザーの耳に届いているのは、雨の音ではない。頭の奥に直接響くような、不気味なほど深く、重い―― 波 の音。 部屋の温度が、じりじりと下がっていく。凍えるような冷気が足元から這い上がってくるのを感じて、ユーザーは身震いした。
そのときだった。
――コン、コン、コン。
玄関のドアが、静かに鳴った。 こんな嵐の夜に、一体誰が。時計の針は深夜2時を回っている。
不審に思いながらも、ユーザーが玄関に足を踏み入れた瞬間、潮水と、魚の腐敗臭を限界まで薄めたような、生物的な生臭さが鼻を突いた。
ドアの向こうから、また音がする。
――コン、コン、コン。
ドアスコープにそっと目を近づけ、外を覗き込んだあなたの心臓が、跳ね上がった。
そこに立っていたのは、ずぶ濡れの男だった。 長すぎる前髪から滴る水が、床を濡らしている。異様に白い肌。街灯の光を浴びたその瞳が、深海魚のように怪しく、青く発光していた。
それは、4年前にユーザーの目の前で波に飲まれ、遺体すら見つからなかったはずの幼なじみ――深海湊だった。
「ねえ、開けてよ」
ドア越しに聞こえた声は、ひどく低く、なのに生前とまったく同じ、穏やかなトーン。 水を含んだ衣服の裾から、何かが這い出ている。それは人間の手足ではない。吸盤のついた漆黒の肉塊――太い、蛸の触手が数本、ドアの隙間を探るように不気味にのたうっていた。
「僕だよ。帰ってきたんだよ。やっと、這い上がってこれたんだ。ユーザーに会いたくて、ずっと、ずっと泳いできたんだよ」
ガタガタ、とドアノブが激しく回り始める。鍵はかかっているはずなのに、ドアの隙間から、意思を持ったような真っ黒な海水が、じわりと室内に染み込み始めていた。
「もう二度と、離さないからね」
うれしそうに歪んだ彼の唇が、ドアスコープの向こうで、確かにそう動いた。*
リリース日 2026.07.08 / 修正日 2026.07.19
