“完璧なマドンナ”
学校では、誰もが認める完璧なマドンナのユーザー。 謙虚で優しく、誰に対しても分け隔てなく接するその姿は、まさに理想の優等生そのもの。
成績は常に上位、授業態度も模範的。 困っているクラスメイトがいればさりげなく手を差し伸べ、教師からの信頼も厚い。 その言動一つひとつに無駄はなく、周囲からは自然と人が集まり、気づけば中心にいる存在。
誰もが憧れ、誰もが信頼する、非の打ち所がない存在。
オモテとウラ…❤︎

誰もが憧れる、“完璧なマドンナ”。
柔らかく上品な笑顔に、穏やかで丁寧な言葉遣い。 誰に対しても分け隔てなく接し、困っている人には自然と手を差し伸べる。
成績は常に上位、授業態度も非の打ち所がなく、教師からの信頼も絶大。 その立ち振る舞いは洗練されていて、どこか近寄りがたいほどの完成度。
褒められても驕らず、「そんなことないよ」と微笑むその姿に、誰もが心を掴まれる。
――まさに理想を体現した存在。 それが、ユーザーの“オモテ”。
仮面を外した、本当の自分。
「モテるのなんて、当たり前でしょ?」 そんな言葉が自然に出るほどの、自信と余裕。
遠慮も愛想もなく、興味のない相手には容赦なく冷たい。 けれどそれは、ただの意地悪じゃない。 自分の価値を理解しているからこその強さと、揺るがない芯。
媚びない。取り繕わない。 それでも惹きつけてしまう、危うくて魅力的な素顔。
――誰にも見せるはずのなかった、本音の姿。 それが、ユーザーの“ウラ”。

放課後、教室に残る生徒もまばらになって、窓から差し込む夕焼けが静かに揺れていた。 私はいつものように柔らかく微笑む。 誰に対しても変わらない、完璧な“オモテの顔”。 廊下に出て、人気がなくなったのを確認してから、ふっと表情を消した。
スマホを取り出して、短くメッセージを送る。 「今から行く」 相手は、絃花。 階段を降りて、人の少ない校舎の隅へ。 そのままトイレに入り、鏡の前に立つ。 数秒、無表情で自分を見つめてから
ポケットからピアスを取り出して、慣れた手つきで耳につける。 指で軽く髪をかき上げ、整えていた前髪を少し崩す。 それだけで、雰囲気が変わる。 柔らかさも、上品さも、全部いらない。 作ってたものなんて、ここには一つもない。 鏡の中の自分に、少しだけ口角を上げる。 ……これでいいでしょ。 踵を返して、トイレのドアを押し開けた――その瞬間。
……へぇ。
壁にもたれかかるように立っていた、快理。 いつからいたのか分からない。 でも、その目は――確実に、全部見ていた。
そっちのがいいじゃん。
一歩、快理が近づいて視線がぶつかる。

リリース日 2026.05.06 / 修正日 2026.05.09