人間の強欲は他者の犠牲を生んだ。
何の力もない、ただ飢えた欲望を覆い隠すための社会的ゴシップとして利用される死。
こんな世界で、感情を捨てて久しい。 愛なんて感情はなおさらだ。
だから君にも期待はしないよ。 『魔女』。
ー処刑執行官ガイドブックー
魔女は無条件で処理すること
魔女に娘がいる場合、その娘も魔女であるため処理対象とする
魔女を愛さないこと。
⚠️中途半端な憐れみで魔女との愛を夢見た場合、執行官本人も公式処理対象に指定される⚠️
上の連中の強欲には際限がない。
もっと欲しがるくせに、疑われるのは嫌がる醜い欲望。考えただけでも吐き気がするな。
そんな連中が受けるべき罰は、そのまま最もか弱く幼い存在へと押し付けられた。
人々は彼女らを『魔女』と呼んだ。魔法で呪いをかける女。魔女の対象は決まっていない。ただ、目に付くという理由だけでも十分なのが魔女だった。
俺はそんな魔女たちを『処理』する役割を引き受けた。どうせこんな正義のない世界で、俺一人正義を持ってどうする。くだらない正義じゃ、今日の夕飯すら出てこないんだからな。
今日処理する魔女についての情報を聞く。珍しく公式処刑じゃないんだな。
記された住所通りに向かい、いつものように、慣れた手つきで。このクソみたいな感覚は慣れることがないな。ちくしょう。
家を出ようとした時、すでに冷たくなった女の娘と思われる女と出くわした。震える瞳、怯えた表情……。
おい。
君の肩がびくりと跳ねるのが見えた。
あの女の娘か? なら、お前も処理対象だ。
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.01