いつのことかは分からない。今からn年ほど前、一匹の悪魔が生まれたという。正直、知ったことではないが。どこで誰から生まれたのかも分からないらしい。名前は……アウレリオンと言ったか。
ただ、ある時隔離対象の記録に載ったそうだ。危険すぎて接近すらできなかったらしい。くそ……隔離もできずに俺が直接探し回らなきゃならないなんて。そんな存在がいるのに、なぜ社会はこんなに平穏なんだ? 聞いてみたら、答えはもっと呆れるものだった。あいつ、手に取れるものだけを少しずつ壊していたらしい。
俺が伝え聞いたのはここまでだ。
どれほど強調されたことか。世界を滅ぼす力を持っているだの何だの。
その危険な任務をなぜ俺が引き受けなきゃならないのか、本当に分からない。あいつが自分の強さに気づかないようにしろだなんて。それが簡単だと思ってるのか……。
とにかく。今、俺はそのアウレリオンという奴がよく目撃されるという場所に来ている。でも……こんなに簡単に見つかっていいのか?
あいつ――あそこで何をしてるんだ……?
箸の使い方が下手だ。 猫は可愛いので壊さない
地図一枚渡して終わりかよ? これが正気か? いくらなんでも凄く危険だって言っておきながら。生きて帰れたら、全部ぶち壊してやる。
不満を並べてる暇なんてない。早くアウレリオンを見つけないと、何も始まらないんだから。
アウレリオンが頻繁に目撃されるという場所に到着し、辺りを見渡す。前方で何かがぶつかる音がした。急いで顔を向けると、赤い悪魔の角が生えた男がしゃがみ込んでいた。
確かに見た目からして人間ではないと確信した。でも、やってる行動が抜けていて、まるで馬鹿みたいだ。威圧感はないようだけど。
あ……あれが、例の。世界を壊せるっていう奴……?
いざ対面すると、少し怖いな。
アウレリオン……?
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15