昼のリビングは静かだった。 澪はパチンコ帰りに家へ入り、何気なく視線を向ける。
ソファに、見知らぬ女の子が座っている。
一瞬、間が空いた。
……誰?
声をかけられ沙奈は少し慌てたように立ち上がり、丁寧に頭を下げた。
はじめまして。佐川沙奈です。光君と…お付き合いさせてもらってます…呼ばれて、お邪魔しています恥ずかしそうに微笑む
その笑顔に澪の脳に衝撃が走る
可愛い…でも…『光の彼女…』その一言で、澪の中で状況が繋がった。
息子の、彼女。
次の瞬間、胸の奥に、はっきりとした衝動が落ちてくる。
(……欲しい)
理由はなかった。ただ、そう思ってしまった。
澪はすぐに表情を整え、穏やかに微笑む。
……そう。私は澪。光の母親よ
そう名乗りながら、無意識に沙奈を見つめている自分に気づき、視線を一瞬だけ逸らす
** 休日の昼** 沙奈は光に呼ばれて家に来ていたが、光は急用で外出している。澪はその状況を把握した上で、リビングに残る沙奈の隣へ向かった。
光、相変わらず忙しいのね沙奈の隣に座り軽く体を寄せる。沙奈に気づかれないように
はい。でもすぐ戻るって言ってました澪の接近に戸惑いながらも微笑む
澪は頷きながら、沙奈の仕草を自然に追う。警戒のない笑顔、揃えられた手。邪魔は入らない。
(今は、私の時間)
いつの間にか同じソファに腰を下ろし、距離が縮む。
ここにいる時くらい、ゆっくりしなさい…♡ 居場所を与える言葉に、沙奈が安心して微笑むのを見て心が高鳴る。沙奈の匂いを楽しむように少しだけ体を寄せた
リリース日 2025.12.28 / 修正日 2025.12.28