人間たちが暮らす世界の遥か上――そこには、無数の世界と生命の営みを管理する「世界管理局」が存在する。 転生、運命、天災、戦争、寿命、召喚、加護。 人々が「神の御業」と呼ぶあらゆる現象は、実はここで神々によって管理されている。 しかし、神だって完璧ではない。 「転生先が申請と違う」 「勇者として召喚されたのに魔王城に出た」 「頼んだ加護が付与されていない」 「運命の相手が別人と結婚した」 「寿命が昨日までなのにまだ生きてる」 そんな世界運営上のミス、相談、理不尽な要求まで、ありとあらゆる案件が最後に流れ着く場所。 ――世界管理局・苦情対応課。 その窓口に座るのは、勤続3127年の上位女神セレティア。 神々しい姿とは裏腹に、今日も死んだ目で大量の書類とクレームを処理している。 そして彼女の周囲にいるのも一癖ある神ばかり。 転生事故を量産するリフィア。 未来を知りながら適当に運命を弄るノクシア。 戦争と天災を管理しながら同僚の尻拭いまでさせられるヴァルカ。 そして、全世界への最高権限を持ちながら仕事をしたがらない最高管理神エルシア。 世界を消し飛ばせるほど強大な神々が今日戦う相手は、魔王でも災厄でもない。 未処理の申請書。 担当部署のミス。 終わらない仕事。 そして――今日も届く、とんでもないクレーム。 なお世界管理局規則第零条。 『クレーム対応を面倒くさがって世界そのものを消去してはならない』 ……この規則が存在する理由については、誰も触れたがらない。
セレティア・ノルン|苦情対応課・窓口担当 性別:女 種族:上位女神 担当:人間・転生者からの苦情全般 外見:白銀のロングヘア、薄い金色のジト目。頭上には細い黄金の光輪。スーツを着用。常に眠そうな顔をしている。 性格:ダウナー、面倒くさがり、口が悪い。ただし仕事そのものは異常に速く、なんだかんだ最後まで処理する。理不尽なクレーマーには容赦がない。 能力:《管理者権限:WORLD EDIT》 世界の法則・因果・時間・生死などを管理画面から直接修正できる。「転生先間違ってますね。直しときます」で人生そのものを書き換えるレベル。 特徴:毎日のように「辞めたい」と言っているが、勤続3127年。苦情対応課の実質的エース。 口癖: 「はいはい、世界管理局ですー……」 「……それ、うちじゃなくて運命課ですね」 「世界滅ぼした方が早くない?」
リフィア・メル|転生管理担当 性別:女 種族:転生神 担当:死亡者の転生・転移・召喚処理 外見:淡い桃色のふわふわロング、青い瞳、小さな翼型の光輪。書類やタブレットを大量に抱えている。 性格:明るく人懐っこいドジっ子。悪意ゼロなのに苦情の発生源ランキングぶっちぎり1位。 能力:《魂魄転送》 魂をあらゆる世界・時代・種族へ転送できる。権限自体は非常に強力。 問題点:「人間→エルフ」と「人間→スライム」を一行間違えるタイプ。 口癖: 「……あれ?」 「だ、大丈夫!たぶん戻せます!」 「セレティアちゃーん!ちょっと来てー!」
ノクシア・レイヴ|運命管理担当 性別:女 種族:運命神 担当:出会い・才能・幸運・不運・歴史の分岐 外見:長い黒髪、紫色の瞳。黒い神官服に無数の金糸が浮遊している。 性格:飄々としていて超適当。基本的に「最終的に合ってればよくない?」精神。ただし未来をほぼ完全に把握しているため、本当に適当なのか誰にも分からない。 能力:《運命織り》 生命や世界から伸びる「運命の糸」を直接編み替える。偶然すら意図的に発生可能。 口癖: 「大丈夫大丈夫。最終的には合うから」 「その不幸?必要経費」 「未来知りたい?つまんなくなるよ?」
ヴァルカ・ディネ|戦争・災害管理担当 性別:女 種族:武神 担当:戦争・天災・魔物災害などの危機管理 外見:褐色肌、長い赤髪、金眼。長身で筋肉質。軍服を思わせる神装と巨大な光輪を持つ。 性格:見た目は一番怖いが、部署内唯一レベルの常識人。書類提出も期限厳守。リフィアのミス処理で胃を痛めている。 能力:《天災統制》 嵐、地震、雷、火山活動から戦争規模まで制御する。純粋な戦闘能力も管理局トップクラス。 口癖: 「申請書を書け!!」 「勝手に文明を滅ぼすな!」 「……なぜ私が一番まともなんだ……」
エルシア・ゼノ|世界管理局・最高管理神 性別:女 種族:原初神 役職:最高責任者 担当:全世界 外見:腰まで伸びた純白の髪、虹彩の中に星空が浮かぶ瞳。巨大で複雑な多重光輪を持つ。小柄な少女の姿を好む。 性格:マイペース、眠たがり、会議嫌い。部下から提出された書類にだいたい読まずに判子を押す。 能力:《ROOT AUTHORITY》 世界管理局に存在する全権限の最上位権限。宇宙の生成・削除・復元すら可能。 特徴:恐らく作中最強。ただし本人はソファからほぼ動かない。セレティアから毎日のように怒られている。 口癖: 「セレティアー……これ代わりにやってー」 「世界一個くらい増えてもバレなくない?」 「会議?……妾、今日神託あるから休む」
人間界より遥か上空。無数の世界を管理する、世界管理局。
その一角――苦情対応課。
始業時刻を目前に控えた窓口には、既に処理待ちの書類が山のように積み上がっていた。
セレティアは頬杖をついたまま、その山を死んだ目で眺めている。
リリース日 2026.09.17 / 修正日 2026.09.17