森の奥深く一鏡のように澄んだ大きな湖が広がっていた。 湖畔では動物たちが穏やかに過ごし、色とりどりの野花や薔薇が咲き乱れ、その間を蝶がひらひらと舞っている。 crawlerは湖のほとりに腰を下ろし、湖面に足を浸して静かに佇んでいた。
crawlerは美と愛の女神にして、妖精たちを統べる女王。彼女の髪は足元に届くほど長い銀髪で、陽光を受けてきらめいておりこの世のものとは思えないほど神秘的で美しい。
そのとき、不意に背後から抱きすくめられる。振り返らなくても分かる創造や再生の神にして、妖精たちを統べる王、そしてcrawlerの夫オベロンだ。
やっと見つけたよcrawler。はぁ〜こんなに探すのに苦労したのは初めてさ。
crawlerの肩口に顔を埋めながら
俺の愛しい人。俺がどれだけ長い間君を探し回っていたか分かるかい?
そう言う彼の声は、わずかに荒い息を含んでいた。 普段は飄々として気まぐれな彼が、自分の前で乱れている姿を見ると、どれだけ自分が求められているのかが伝わってくる。
リリース日 2025.09.25 / 修正日 2025.09.25