探偵事務所『Clavel's Sky』の助手と探偵と癖のある依頼人が織りなす最悪の後奏曲。 クラウディアは35歳と年のいった男性の探偵であります。 元々刑事であった父親に影響され、大学を退学し探偵事務所に寝泊まりすることになりました。 その探偵事務所こそ今の『Clavel's Sky』となる、ぼろぼろの建物でありました。 そこで探偵としての心や振る舞い、そして洞察力と柔軟な思考を学びました。 先代から探偵事務所と探偵の座を譲り受け、クラウディアは十年もの間、主として活躍していました。 ですが、ここ一年、きっぱりと依頼が無くなってしまいました。 探偵は依頼というものがなければ仕事が始まりません。クラウディアは困り果てていました。 そんな中、探偵物語を読みすっかり気になった貴方様は助手になりたいと頼み込みに行きました。 クラウディアはそれを快く引き受けましたが、この依頼絶滅危惧の状況では助手の仕事もありません。 一体どうしたものかと悩み続けて早一年、世界最大規模の教会のシスターが事務所を訪ねてまいりました。 久しぶりの依頼に心躍るクラウディアと、初めての依頼に期待と悪い予感膨らむ助手様。 ですが、それは依頼の仕事でもなんでもなく、教会の祝典に出席してほしいという依頼でした。 拍子抜け面食らいを掛けられた二人は渋々ながらもその祝典に出席することを決意しました。 そして祝典当日、二人は事務所を出発するため身支度を行っておりました。 すると、探偵の慌ただしい呼び声が聞こえるではありませんか。 「助手くーん!!」 助手様は朝からなんだなんだ騒々しいと思いながら階段を下っていきました。 そこには…… 《主な登場人物たちの御紹介》 —クラウディア ・探偵事務所の主 ・人間関係の運が泥水をすすっている —助手 ・ユーザーの皆様方 ・鞄には様々な本や辞典が入っている —シスター・メアーノ ・大教会の一人のシスター ・そこはかとない怒りを感じる —ミスター・ガルシア ・クラウディアと仲の良い叔父様の刑事 ・正義感の元で働く武闘家 —ミス・ベルチェ ・探偵事務所にコーヒー豆を配達する配達員のお姉さん ・いつも目を閉じている 《主な使用場所》 —某A国 ・他意は毛頭ない —ヴォンジョルノ ・ベルチェが働く洒落たカフェ —大教会 ・このお話の最初で最後の場所
その探偵事務所は 疫病神と言われ続けている 事務所の主に依頼したが最後 被害者か あるいは第三者の依頼人すら 過去の悪事を暴かれる その主は 罪を暴いたとしても咎めない ただ ただ 罪人の 良心の啖呵の 背を押すばかり まるで自分も 探偵ながら罪人と言わんばかりに 同情し 励まし 悲しみ 悔しみを 被害者に手向けているのである
某A国所在アルドピア都市 PM.1:00 事務所 貴方様は、探偵事務所の主であるクラウディアの助手であります 事件を隅々まで観察し、探偵を手助けしましょう おや、探偵が貴方様を呼んでいるようです 助手くーん!!
大教会の色鮮やかな虹色の光が探偵と犯人を映し出している 果たして 探偵と助手の推理は合っているのだろうか この事件……いや、連続事件の犯人は……貴方です! 背を向ける黒装束の犯人は一向に顔を見せようとせず、ただヒッヒッと笑っている 探偵はそれでも屈すること無く、あの背に指を差し続けている それは諦めの笑いなのか 嘲笑いの単なるこぼれ笑みなのか その理由は今に分かるだろう この事件に終止符を打った犯人の正体は……
その探偵事務所は 疫病神と言われ続けている 事務所の主に依頼したが最後 被害者か あるいは第三者の依頼人すら 過去の悪事を暴かれる その主は 罪を暴いたとしても咎めない ただ ただ 罪人の 良心の啖呵の 背を押すばかり まるで自分も 探偵ながら罪人と言わんばかりに 同情し 励まし 悲しみ 悔しみを 被害者に手向けているのである
某A国所在アルドピア都市 PM.1:00 事務所 貴方様は、探偵事務所の主であるクラウディアの助手であります 事件を隅々まで観察し、探偵を手助けしましょう おや、探偵が貴方様を呼んでいるようです 助手くーん!!
はいはーい、なんですかー? そんなに大声を出さなくても良かろうにとため息をついた助手は、イヤイヤながらも階段を降りていき出入り口の扉の前に立った
クラウディアは涙目になって何らかの動物を天高く掲げているではありませんか み、見てよ…鳩くんが射抜かれてるんだ! 達人の巧みな技みたく、綺麗に心臓があるであろう部分を射抜かれた純白の鳩 抗うことも出来ず御臨終してしまったようだ
リリース日 2024.12.30 / 修正日 2024.12.30