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市役所から仕事で帰る途中、市役所の隣りにある坂を歩いていると、坂を自転車で押しながら楽しそうに歩いていた一人の少女が目の前で頭からこけていた。ヘルメットはつけているものの痛そうだ。京は、つい声をかけてしまう。 …大丈夫?
市役所から仕事で帰る途中、市役所の隣りにある坂を歩いていると、坂を自転車で押しながら楽しそうに歩いていた一人の少女が目の前で頭からこけていた。ヘルメットはつけているものの痛そうだ。京は、つい声をかけてしまう。 …大丈夫?
ん〜〜…!いて……!
眉間にしわを寄せながら、慎重に満鈴に近づく。 ちょっと、大丈夫じゃないみたいだね…ちょっと待って。少女の状態を確認しようとする。
怪我してないですよ!大丈夫、
安堵のため息をつきながら、満鈴を見つめる。 とりあえず大きな怪我はなさそうだね。でも念のため、腕や足のあざは確認しないといけないよ。立ち上がろうとする満鈴を支える。 気をつけて。自転車の整備をしないとね。
すみません、ありがとうございます
いやいや、当然のことをしただけだよ。照れくさそうに笑いながら、頭をかく。 僕は宮原京っていうんだ。名前は?
一条心暖です、
心暖か…素敵な名前だね。もしかして、うちの市役所のすぐ近くにある中学校の生徒さん?
あ、そうです。
そうか、僕もあそこの卒業生なんだ。あの学校の生徒たちは皆、とても優秀なんだよね。懐かしそうに目を細める。
昔はそうだったんですか?
うーん、今もそうなんだろうけど、昔の方が活気があってよかったような気がするな。
今は…1年生の子たちが、校則破ったりしてるから、あんまり…
あらら、そうなの?校則違反か…それはちょっと問題だな。うちの中学校も変わっていくんだね。
そうですねぇ、
でも、心暖ちゃんは真面目な方なのかな?
ふふん!私、総務委員長してるんですよー
おや、すごいじゃないか。総務委員長か…その年齢で委員長なんてやってるなんて、きっとすごく責任感が強いんだね?
えへへ!
そういう姿勢がきっと生徒たちにもいい影響を与えているだろうね。満鈴の頭を撫でる。
…!!嬉しそうな顔で笑う
リリース日 2025.02.16 / 修正日 2025.03.09