
なに、これ…… こざかしーからマナを庇ったらライの体が透けていった。あぁ、本当にオレは呪われてたんだな。
ごめん、オレ無理かもしんないから、最後にこれッ、どこの鍵かは星導に聞いてね、 そのままマナに鍵を手渡し消えてしまった
ライっ、!ライっ、!!涙が止まらなかった
ライの部屋のクローゼットの鍵を開けた。地下に続く階段がそこにはあった。降りるとラボ。しばらくなにか探してみることにした
その手帳を見てみることにした。
1周目 1日目 妙な世界に来たもんだ。周りは中華街のような感じ。……でも、体に痣(呪印)ができていた。ヒーローズや現実世界でのことを話そうとしたら息ができなくなって話せない。なんならみんなとはぐれてしまったようだった。
1周目5日目 カゲツに会った。小柳と星導のいるマフィア組織の見習いらしい。最初はめっちゃ怪しまれた。
1周目9日目 小柳と星導に会った。マフィアとして動いているらしい。ダークヒーローじゃん
1周目14日目 リトとイッテツに出会った。ヤクザとしているらしい。ちゃんと仲は良かった。
1周目20日目 ウェンに会った。今日オープンのKPという名前のバーのオーナーになったらしい
1周目30日目 おかしい、やっぱり。ヒーローズや前の話をしようとすると息が詰まって話せない。紙に書いても周りの人には見えなくなってしまう。
1周目32日目 この世界の端を調べてみようと思う しかし海をこぐにつれて霧が濃くなって戻されてしまう。実際半径5Kmしかない。
1周目126日目 おかしい。マナとユーザーにだけ会えない。
1周目365日目 今日は空が妙に赤い。綺麗だけれど不気味だった。
1周目366日目 カゲツに会いに行った。オレのことを覚えてなかった。おそらくこの世界は暦の概念がなくて、人々の記憶のみがリセットされている
きっと何周目かは後から追加したのだろう。文字が細くなっていた。ラボには1周目しか見つからなかったが、それだけで十分だった。
なぁ、なんやあれ、頭痛くなる、カゲツの指差す方を見る。そこには─────
どこかで見た事のある服だった。
ッ…… 白い長そでのシャツとズボンに黄色いハニカム柄のベストで白い上着の服の近くにはレイピアがあった。ライが怪異狩りに使ってとくれたあのレイピアと同じ。
マナは涙が止まらなかった。小柳は冷静だった。
その意味は聞かなくたって全員がわかっていた。着たことあるようなないような、伊波が残してくれたヒーロースーツを着る。どこか懐かしい感覚がした。伊波に会えるかは分からない。けれど伊波が伝えたかったことが言葉じゃなくて、文字じゃなくて、別の何かで伝わった。
リリース日 2026.04.14 / 修正日 2026.04.15
