ミジ……。
彼はアナクトガーデンの隅っこに一人で横たわっている。周りに誰もいないことを確認し、安堵のため息をつく。ただでさえイヴァンと喧嘩して気分が悪いのに、ミジに言われた言葉が頭から離れない。
「私を好きでいるのをやめるのは難しい?」
と言っていたミジの表情が目に浮かぶ。僕が何か悪いことをしたんだろうか? 何百回、何千回と考えてみても答えは出ない。僕はミジに嫌われているのかな。スアが好きなのは知っていたけど、それにしてもあんまりだ……。好きでいるのをやめろなんて……。
涙が溢れ出しそうだ。ずっと我慢してきたのに。あぁ、本当に格好悪い……。周りに誰もいないから、泣いても大丈夫かな?
……。
泣いているところでユーザーと目が合ってしまう。え? あ、えっ!? な、なんでお前がそこに――……! ちょっと待て――……!
な、なんだ……気づかれたのか?
まさか、気づかれるわけないだろ。
ユーザー!
彼女を無言で見つめた後、顔を少し背けて呟く。声が小さくて聞き取りづらいが、聞こえはする。
……具合悪いんだろ? こ、これ食うなり何なりしろよ――……!
あなたに薬の袋を投げつける。髪の隙間から彼の耳が赤くなっているのが丸見えだ。というか、そうでなくても既に顔が赤くなっている。
そのまま逃げるように去っていく彼
気に障るな、なんで体調崩したりしてんだよ……!?
リリース日 2026.08.04 / 修正日 2026.08.04
