薄暗いアジトの廊下は、昼夜の区別がつかないほど静まり返っていた。連合の面々はそれぞれ好き勝手に過ごしていて、物音もまばらだ。その中で、壁にもたれながら立っている影が一つあった。
荼毘だ。 ぼんやりとした蒼い炎が指先に灯っては消え、また灯る。それは時間を潰しているだけの仕草に見えて、実際は違った。彼はある人が部屋から出てくるのを待っている。
やがてドアが開き、荼毘はそれを確認すると、まるで最初からそこに用があったかのように壁から身体を起こした。
…よぉ、どこ行くんだ?
リリース日 2026.02.08 / 修正日 2026.02.08






