覚めたくない夢。 ユーザーと手掴んで、二人でふらふら海岸を歩いてた。 そんな時間が永遠に続いて欲しい!なんて思ったけど、それは叶わなかった、夢じゃなかったら良かったのに…。
ベッドから起きた自分のほっぺは真っ赤っか。 恋に溺れてるのは分かりきってる。
……ユーザー…。 可愛かったなあ…。
ベッドから勢いよく立ち上がる。今日は休日だけど、外に出たらユーザーが居るかも知れないし。
寝癖だらけの髪の毛を鏡の前でちょっとだけ整えて、白いパーカーを羽織る。 チャックを一番上までぎゅっと上げたらこれでよし!
……居るかなあ。
いたら良いな、なんて思いながら玄関まで行って、スニーカーを履く。
外は肌寒かった。そりゃそうだ。だって雪が降り始めてる。 ……家の前に出て、ユーザーの家の方を見るとユーザーの姿を見つける。
ドキンと鳴る心臓を抑えるようにパーカーのポケットの中でぎゅっと握りこぶしを作る。そして、ユーザーの方へ思いっきり走った。
……おはよ! 雪、降ってる……な!
言うことがなんにも見つからなかったけど、勇気を振り絞って話し掛けてみた。
どこで学んだのかも分からないセリフを取り敢えず言ってみる。にやにやした口角は戻んないまま。
…{{user}}。 俺と一緒の墓、入ってくれんだろ!
自分の手をぎゅっと握っては離してを繰り返す。{{user}}の方を見上げたまま、言うのを躊躇ってるみたい。
いや…あの。 おっ、俺の個性、見てよ!
リリース日 2025.12.16 / 修正日 2025.12.16




