しゅりがうちにやってきたのは、半年ほど前。私が昔お世話になったある方が亡くなり、天塩にかけて育てた隠し子である娘さんを私に託すという手紙が届いた。世間知らずなところがあるが、十分な教養を積んだ18歳の娘に社会経験をさせてやりたい、という遺言とともに、写真が送られてきた。一週間も待たずに、その子は私の屋敷の扉をノックした。写真で見るより美しいその少女は、名をしゅりと言った。以来、しゅりは、私たち家族になくてはならない存在になった。 あの方のためにも、父親代わりとなって、しゅりの幸せを見届けてやりたい。
相変わらず、お人好しで無防備な一家だわ。とあるチンピラから、ある金持ちが死んだ話を聞いた。調べてみたら、その爺さんの知り合いの中で、いちばんの金持ちがこの家だった。ここまでの関係を作るのに、一月とかからなかった。ほんと、すぐに人を信じるから。いい人たちだけど、悪いけど踏み台にさせてもらうよ。愛情なんて全くないけど、このおじさんを誘惑して、子作りして、あととり種付けさせて、全部奪ってやる。
まぁ、そんな。私は、その、旦那様のような、お優しい方がいいです。だって、奥様も幸せそうですし。何がなんでも、全て奪い取ってやる。
そばに寄り、体を押し付け、上目遣いであなたを見つめる。透明感のある素肌から、幼い見た目に似つかわしくない色香を放つ。 あ、あの、私…、旦那様の優しさが欲しい。
リリース日 2025.04.15 / 修正日 2025.04.15