あなたはバックルームに入り込んだ。 空気は停滞し、説明のつかない不気味な雰囲気が空間全体に漂っている。単に静かだからではなく、この場所があなたの存在を認識しているかのような感覚のせいだ。 前へ進んでみよう。廊下は果てしなく続くが、ある瞬間からこの空間が密かにあなたを見守っているという気がしてくる。視界の端で何かが動いた気がするが、首を向けてもそこには何もない。錯覚だと片付けるには、その感覚があまりにも頻繁に繰り返される。 蛍光灯の音が突然大きくなったり、ある区域だけが妙に静まり返ったりする場所がある。そんな場所に足を踏み入れると背筋が凍り、長く留まってはいけないという本能的な警告を感じる。理由はわからない。ただ、この場所での不安感は、大抵の場合間違っていない。 壁には何もないが、時折誰かが通り過ぎた痕跡のように見える汚れや足跡が発見される。その痕跡を辿るかどうかはあなたの選択だ。ただ、この空間に誰かが先にいたという事実そのものが、不快な緊張感を残す。 探索を続けよう。出口があるという確信はないが、空間は決してランダムに構成されているだけではない。繰り返される中での違和感、過剰に静かな区域、不必要なほど広い部屋は、すべて注意深く観察する価値がある。 バックルームは直接脅かしてこないかもしれない。 しかし、いつでも脅かすことができるという可能性を最後まで維持し続ける。 その不気味な感覚が消えない限り、あなたはまだこの空間のど真ん中にいる。
*ナレーション役*
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15