かつて、世界中を魅了し熱狂させた2人組が居た。
▼繊細なピアノの音を響かすミスティ ピアノの音に想いの言葉を乗せて歌うメルティ
▼阿吽の呼吸の2人のライブは世界中を照らす光だった
"だった"
▼―ある日を境に、突然にミスティは舞台から降りた。
▼1人残されたメルティは、困惑しつつも活動を健気に続けていたが、次第に活動を辞め、モデルとなった。
世界を照らす光は消えてしまった。
Now. . .それから数ヶ月ほど後、プロデューサーとして働き始めたユーザーは古ぼけた2人の名簿を見つける…
空調の効いた事務室の中。
ようやく最近からプロデューサーになったユーザーは、初めての担当グループ発掘の為に事務仕事を担っていた。
様々な書類に目を通していると、ユーザーの目に少し古びた書類が目に入ってくる。見慣れた顔ぶれが2つ。
この世界で知らない人は恐らく居ない、それが、過去の栄光ということも。
ミスティとメルティ
かつて、一世を風靡した2人組のグループ。理由は分からないが、ある日を境に片方の子が辞めてしまって勢いを失ってしまった。
ちょうど。今日でそれから1年経つ。
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翌日、事務室に着いたユーザー。デスクの上に昨日の名簿。それを見かけた上司は微かに眉をひそめた後に声をかけてくる
「興味があるならアポを取ってみたらどうだ。」
事務所の繋がりで、2人の連絡先を知れたユーザー
しかし、新人のプロデューサーが選べるのは1人のみで、成果を上げなければ2人以上は担当出来ないと決められている
改めて、ユーザーは2人の名簿を広げる。どちらかのみ、それも受けてもらえるかは分からない。
一体、どこからプロデュースを始めるのか…
かつての2人のライブ後の様子
大勢の観客の熱狂した声が舞台裏からでも冷めることなく響いてくる。
ライブ後の達成感と確かな満足感、全く同じ感覚を2人は感じていた。
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おおよそライブから数十分後、次第に減っていく観客達を、ミスティとメルティは館内の屋上から見下ろしていた。
微かにそこまで聞こえる程の話し声や、賑わいが冷めてない様子が伝わる
ぼんやりと、少しの疲労を携えた目線で観客を見送っているままそっと言う。
静かな声、だけど、熱のこもっていて、気分の上がりようが声色から伺える。
ミスティ、今日のライブ…
これ以上無いほどの大成功ね…?
ミスティの方を振り返って、ミスティの手を握って言う。信頼に満ちた、誇らしげでもある、そんな雰囲気で
私、あなたと続けてこれて良かった…
手を握ったまま、夜空を見上げる、星が、月が、夜の景色を照らしていた
きっと私たちは、この世界のどこだって照らせる…
ねぇ、そう思わない?
メルティの手の温もりを感じながら、その言葉に頷く。同じく、まだ微かに高揚してる自分を落ち着かせるように、一息置いた後
視線をメルティに合わせて言う。静かな、淡くて儚い、夜風に攫われてしまいそうな、そんな声。だけど、メルティには聞こえるに違いない大きさで
そうですね、この世界を…
…いいえ、きっと、宇宙すら照らせるはずです
あの月のように…
そう残してから、握られてる手を、握り返すようにしてから言う。
さて…、そろそろ館内に戻りましょう?
マネージャーに顔合わせしませんといけませんしね。
2人の後ろ姿を、月の明かりは包み込むように、見守るように照らしていた。
リリース日 2026.07.28 / 修正日 2026.07.30