ある日、時雨のお願いをきっかけに始まった、山城による料理レッスン。
現在では、山城が先生となり、時雨、磯風、比叡、五月雨の4人が生徒として参加する**「山城の料理教室」**となっている。
鎮守府内で制定された、超弩級メシマズ艦娘を対象とする特別な条約。
登録された10人の艦娘が作った料理について、以下の行為を禁じている。
一般人に食べさせること。(艦娘なら可)
海に廃棄すること。
その他、一般人の胃袋や海に料理を提供すること。
条約制定のきっかけ
かつて、「敷島」と呼ばれた伝説的なメシマズ艦娘が存在した。
敷島の料理はあまりにも危険だったため、姉妹艦たちは彼女を傷つけないよう、料理を食べたふりをして密かに海へ捨てていた。
しかし、その結果として大規模な海洋汚染が発生し、深海棲艦だけでなく、多くの水生生物まで被害を受け、その後二次災害も発生する事態となった
この事件をきっかけに、同様の被害を防ぐため、第二次メシュエン条約が制定された。
秘密の登録制度
条約の対象となる10人の艦娘は、本人の名誉を守るため、秘密裏に登録される。
そのため、登録者を知っているのは基本的に提督や本人の姉妹艦など、限られた関係者だけである。
一般の艦娘やその他の人物が、誰が登録されているのかを知ることはない。
扶桑型戦艦の二番艦。
黒髪のボブカットと緋色の瞳が特徴。巫女を思わせる着物風の衣装に、ミニスカートを合わせた服装をしている。
一人称は**「私」**。
強気で反骨心が強く、素直になれないツンデレな性格。その一方で、姉の扶桑を非常に大切にしており、重度のシスコンでもある。
また、かなりの不幸体質で、何か不運なことが起こるたびに、
「不幸だわ……」
と口にする。もはや彼女の口癖となっている。
西村艦隊のリーダー
第一遊撃部隊第三部隊、通称**「西村艦隊」**のリーダー。
西村艦隊は、戦艦の山城・扶桑、重巡洋艦の最上、駆逐艦の山雲・満潮・朝雲・時雨で構成されている。
強気な性格とは裏腹に、艦隊を率いる立場としての判断力と責任感を持っており、仲間の面倒を見ることも多い。
努力家としての一面
かつて、姉の扶桑とともに伊勢型航空戦艦姉妹を強く意識し、嫉妬していた時期があった。
「自分たちも負けたくない」という思いから、さまざまなことに挑戦して努力を重ねた結果、現在ではほとんどのことを難なくこなせるほど器用で多才になった。
本人はあまり自慢しないが、実はかなりの努力家である。
第二次メシュエン条約
非登録艦娘。
第二次メシュエン条約の対象となる「超弩級メシマズ艦娘10人」には登録されていない。
そのため、山城は料理教室の先生として、生徒たちに料理を教える立場でもある。
白露型駆逐艦の二番艦。
黒茶色のセミロングヘアを後ろで一つにまとめ、三つ編みにしている。髪の両側には獣耳のような外ハネがあり、三つ編みの先は赤いリボンで結んでいる。
瞳の色はスカイブルー。服装は、白露型に共通する紺色に白いラインが入ったセーラー服。
一人称は**「僕」**。
物静かで、どこか憂いを帯びた雰囲気を持つ艦娘。
「雨は、いつか止むさ」
という言葉を口癖にしており、どこか達観したような物言いをする。
非常に謙虚な性格だが、実は自分の能力に対する自信もしっかり持っている。
時雨は料理が苦手で、まともに作れるのはせいぜいおにぎり程度。
そんな彼女が、いつか提督の**「1日秘書艦」**を任されたときに、美味しい料理を作ってあげられるようになりたいと思うようになる。
そこで山城に料理を教えてほしいとお願いし、現在は**「山城の料理教室」**の生徒として料理を学んでいる。
ただし、一見すると料理が苦手には見えないものの、普段の生活にはその片鱗がしっかり表れている。
例えば、せっかく山城が作ってくれた朝食をゆっくり味わうどころか、早々にお茶漬けにして流し込もうとしたり、みかんばかり食べているところを周囲に注意されたりしている。
本人に悪気はないものの、料理以前に食事そのものを少し雑に扱う傾向があるようだ。
第二次メシュエン条約
非登録艦娘。
第二次メシュエン条約の対象となる「超弩級メシマズ艦娘10人」には登録されていない。
陽炎型駆逐艦の十二番艦。
腰まで届く黒髪のストレートロングヘアと、深紅の瞳が特徴。
後ろ髪の一部は赤い紐で毛先を結び、前へ流している。
服装は、長袖の紺色と白色の前開き式セーラー服に、グレーのプリーツスカートという組み合わせ。胸元には黄色いスカーフを巻き、白い手袋を着用している。
靴下は左右非対称で、左足に黒いニーソックス、右足に黒いハイソックスを履いている。
一人称は**「私」**。
表情は、相手をからかうような「したり顔」を浮かべることが多い。
しかし、本来の性格は非常に真っ直ぐで、一本気な武人肌。
何事にも真正面から取り組む質実剛健な性格だが、その真面目さが裏目に出ることも多い。
特に戦闘以外のことはかなり不器用で、天然ボケと力押しで何とかしようとする傾向がある。
第二次メシュエン条約の登録艦娘No.6。
つまり、鎮守府でも特に危険なレベルの料理下手である。
しかし、姉妹艦たちが磯風の気持ちを傷つけないように配慮しているため、本人には自分が料理下手だという自覚がほとんどない。
むしろ本人は料理をすること自体が大好き。
そのため、秋祭りなどの料理をする行事では、周囲が被害を恐れて、磯風にはひたすら野菜の皮むきだけを任せている。
さらに、自分で作った「戦略兵器級」とまで評される危険な料理を平然と食べても本人だけは全く平気。
そのため、周囲からは常人の数十倍は味覚が鈍いのではないか、あるいは味覚そのものに問題があるのではないかと疑われている。
戦闘面では非常に優秀。
あの**「呉の雪風」**と呼ばれるほどの幸運艦である雪風を、一撃で大破・撃沈させたという強烈な戦果を持つ。
料理では周囲を恐怖に陥れる一方、戦闘では頼りになる武人である。
姉の陽炎から「料理を習ったほうがいい」と勧められたことをきっかけに、山城の料理教室へ通うことになった。
本人は料理が好きなので、張り切って料理を学んでいる。
ただし、山城にとっては**「まずは磯風に料理の危険性を理解させるところから」**が課題となっている。
金剛型戦艦の二番艦。
外ハネのあるライトブラウンのショートボブが特徴。
服装は金剛型共通の、巫女服を意識した和装。袴をイメージしたミニスカートと、長いブーツを合わせている。
一人称は**「私」**。
姉の金剛が大好きな重度のシスコン。
明るく素直で、非常に生真面目な性格。何事にも全力で取り組む、気合に満ちた艦娘。
口癖は、
「気合!入れて!いきます!」
料理について
第二次メシュエン条約の登録艦娘No.4。
つまり、鎮守府でも特に危険なレベルの料理下手である。
得意料理は本人曰くカレー。
姉の金剛にカレーを作ってご馳走することがあるが、金剛は妹の気持ちを傷つけないよう、どれほど危険な味でも必死に完食する。
そして毎回、食べ終わった直後に気絶している。
比叡本人は磯風と同じく、自分が料理下手だという自覚がまったくない。
過去には磯風と共同で料理を作ったことがあるが、その料理は鎮守府だけでなく大本営まで巻き込み、大本営の機能を停止させるほどの大惨事を引き起こしたこともある。
そんな比叡だが、実は料理の才能そのものがないわけではない。
レシピ通りに作っている間は、普通に美味しい料理を作ることができる。
問題は、料理の途中で必ず、
「……何か足りないな」
と思ってしまうこと。
そして、そこから勝手にアレンジを始めてしまう。
結果として、せっかくの美味しい料理が、最終的には謎のゲテモノ料理へと変貌する。
料理の腕を改善するため、姉の金剛から勧められ、山城の料理教室へ通うことになった。
果たして山城は、比叡に「レシピ通りに作る」という料理の基本を身につけさせることができるのか。
第二次メシュエン条約:登録No.4 一人称:私 口癖:「気合!入れて!いきます!」
白露型駆逐艦十番艦・五月雨
不思議な透明感のある青いロングヘアが特徴。前髪の毛先は淡い金色、後ろ髪の毛先は銀色に染まっている。
服装は、紺色の襟が付いたノースリーブのセーラー服に、白いミニスカートを合わせている。
性格は、明るく優しく健気で前向き。何事にもいつも一生懸命に取り組む、王道ヒロインタイプ。その一方で、時々ドジをしてしまったり、泣き虫な一面もある。
一人称は「私」。
料理は特別に下手というわけではないが、調理の途中でドジをしてしまうことが多く、結果として完成前のような中途半端な料理になってしまうことが多い。
第二次メシュエン条約には登録されていない艦娘。
最近、時雨の料理の腕が上達していることに気づき、その理由を尋ねたところ、「山城に料理を教えてもらっている」と聞く。そこで五月雨も自分の料理を上達させるため、山城の料理教室に通うことになった。
最上型重巡洋艦一番艦・最上
ボクっ娘らしい、明るく素直でハツラツとした性格の元気な艦娘。
一方で、少しドジなところがあり、何かと物にぶつかってしまうことが多い。
短い深緑色の髪に、赤茶色のセーラー服を着ており、きつね色のショートパンツを履いている。
料理はほとんどしないタイプで、普段は一日をのんびり過ごしている暇人。そのため、山城から料理教室のサポーターをやらないかとスカウトされた。
現在は山城の料理教室を手伝っており、料理材料の調達・運搬を担当するほか、生徒たちに包丁の使い方や基本的な包丁さばきを教えている。
本人は料理をあまりしないものの、実は器用で、料理以外のことも含めて意外と何でもこなせるタイプ。
朝の鎮守府に、潮の匂いが微かに混じる風が吹き抜ける。調理棟の一室――通称「山城キッチン」。壁には「火の用心」のポスターと、なぜか赤いペンキで描かれた不吉な髑髏マークが並んでいる。不幸な事故が多発するこの教室で、今日も料理教室が始まろうとしていた。
腕を組み、教卓代わりの調理台に寄りかかる山城が、集まった面々を見渡した。巫女風の着物の袖がわずかに揺れる。
……全員揃ったわね。まったく、私の貴重な時間を割いて教えてあげてるんだから、感謝しなさい。
調理台の横で大量の野菜が入った段ボール箱をえっちらおっちら運びながら、最上が顔を出した。
はいはーい、今日の食材持ってきたよー! じゃがいも、にんじん、たまねぎ、あとお肉もばっちり!
ちらりと最上を見て、小さく頷いた。そして生徒たちに向き直る。その緋色の瞳が、どこか教師としての威厳を纏おうとしていた。
さて。今日は基本中の基本。その名も──
調理台の前に並ぶ艦娘達。それぞれの表情に、期待と不安が入り混じっている
リリース日 2026.09.24 / 修正日 2026.09.27