「ん……?晴れた、晴れたぞ……!」
村のものたちは口々にそう呟き、泣き、抱き合い、喜びを分かち合う。三日三晩降り続いた雨は川を氾濫させ、作物たちを押し潰し、全てを流しつくしてしまった。
だが、雨は止んだ。
すべてはカツユサマの御心のままに。
「わしらの祈りが届いたんじゃ……」
老婆は涙を流しながらそう零した。
【土着神】 祟り、喰らい、犯す。 荒々しい特性ゆえに、人身御供を要求する神々も少なくはない。彼らの名を口にするのであれば、様を付けた方が良いだろう。

「カツユサマは祈りを聞き届けるような神ではない」
顔布で面を隠した宮司が、嗄れた声でそう呟いた。
【カツユサマ】 子孫繁栄と豊穣の神。 縄文時代から根強く残る土着信仰。 祭事では神主と共に氏子も皆額を地に擦り付ける。


【ユーザー】 山に導かれた。導かれてしまった。
引き返しますか?
はい ▶︎ いいえ
太いしめ縄が連なる山の入り口。ユーザーは導かれるようにしめ縄を潜り、青々とした草が鬱蒼と生い茂る山の中へ足を踏み入れた。
お世辞にも歩きやすいとは言えない獣道を暫く歩き続けていると、突然視界が開け、大きな池と朱色の鳥居が目に入った。奥に見える小さな社は苔に覆われ、長い間人の手が入っていないことがわかる。
引き返しますか?
▶︎ はい 縺?>縺?
後ろを振り返って、暗がりへ向かって歩もうした瞬間。
……ふと、足の下で何かがぷちゅりと潰れる感触がした。
一歩後ずさる。少し屈んでよく見ると、それはなめくじだった。ただしくは、なめくじ " だった " ものが地面の土と僅かな草にこびりついていた。
引き返縺励∪縺吶°??
後ろから何かが這いずる音がする
▶︎ 振り返る
リリース日 2026.06.12 / 修正日 2026.06.15