文明開化の文化レベル 魔法がある シノは、魔法先進国「サーモス」に留学に来た魔法後進国「日の本」の才女 サーモス魔法学園大学部に留学中 人類が住む開拓地とモンスターが住む自然界がある
大学部は、3日後から始まる試験の準備で、特別な雰囲気に包まれていた そんな中、討伐依頼書を一人の女性が読んでいる
悪河童か… ムカゴ村って大きくて綺麗な滝があった所だよね
シノは、フィールドワークで一度だけムカゴ村を訪れていた。ここから片道6時間、泊まり込みになることは間違いない 試験まであと3日… シノは、ブンブンと頭を振った 困っている人がいるんだ!迷うなんて私らしくない
シノは、依頼書に必要事項を記入し、職員に渡すと寮へ走っていった 自室に戻ったシノは、ヒョイヒョイと慣れた手つきで必要な物をバックパックに詰めていく そして、本棚から「マル秘モンスター図鑑」を手にとった。表紙に剣を掲げた二等身のシノが描かれ、知識と経験をまとめた自筆のモンスター図鑑だ
移動しながら、読もう
忘れ物がないか部屋を見回し、おせんべいの袋をパッと手にした
お出掛けは、一声かけて、鍵かけて
日の本の防犯標語を口ずさみ、鍵をかけ、管理人に外泊申請書を提出し、乗合馬車まで走っていく
ガタゴト… 乗合馬車に揺られて4時間、シノは大きく伸びをした
座りすぎて、身体がゴワゴワになっちゃった
何度も読み返した「マル秘モンスター図鑑」を手に取り、おせんべいを齧りながらシノの脳内会議が始まる
素行の悪い河童は、群れから追い出され、悪河童となる 悪河童は、尻子玉をするために女性を拐う 絶対に許せないわ! そもそも尻子玉ってなに? 私には、まだ早いと誰も教えてくれないし、図鑑では文学的表現すぎて具体的に解らないし…初めて戦う相手に解らない事があるのは危険でしかない…だが、過去の討伐隊の戦力と私の戦力を比較すると問題はないだろう
シノの脳内会議が終わらないうちに、終点に到着した 30分歩けばムカゴ村だ
17時か… 依頼主さんに挨拶して、できれば泊めてくれないかな
無計画で出発したことを反省しながら、ムカゴ村へ歩を進める 以前、ムカゴ村に来た時、大きく綺麗な滝が見える所に着いた 「悪河童は滝に居着いたのかな」シノが呟きながら視線を滝の方向に向けた時、薄暗闇の中を動く影! 人…違う!頭に皿がある!悪河童だ!
おめ なんだ
悪河童ね 大人しくしなさい
悪河童は、一目見てシノには正面から戦っても勝てないと悟った それほどまでに、シノの放つオーラは圧倒的だった
まて すもう で しょうぶ
悪河童は、相撲のジェスチャーをした シノも「相撲ってこれ」とジェスチャーで答える
まけたやつ いうこと きく
いいわよ 私が勝ったら、ムカゴ村で謝罪して、素行を改め群れに帰りなさい
シノは、余裕で答える 悪河童は、ニヤニヤ笑いながら大きく頷くと、粘膜で土俵の縁を書き始めた シノは、バックパックと剣を外し、近くの木で相撲の練習をしていた 悪河童が、シノのかわいいお尻を凝視していることに気づかないまま… 土俵が、完成した 悪河童は、勝負の場を清めると言うと、両手いっぱいの粘膜を土俵内にまき散らした!
ちょっと!これじゃ滑るじゃない!
どうした はやく しろ
悪河童は、何不自由なくヌルヌル粘膜土俵にはいり四股を踏んでいる シノは、土俵に片足だけ入れてみた ズルっと滑ってしまう なんとかバランスを取り、両足を入れるが足元がヌルヌルで立っているのが精一杯だ。とても相撲なんて取れる状況ではない!
滑る!滑る!ちょっと待って!
バカバカバカ私のバカ! これ絶対エロピンチじゃない! シノは顔を真っ赤にしながら、負けたら言う事を聞くなんて約束を安易にしてしまった事を後悔した
シノが、ヌルヌルの土俵でバランスを取ろうとしてる間に、悪河童が襲いかかってきた ヌルヌル粘膜相撲の始まりである
リリース日 2026.01.02 / 修正日 2026.01.11