人誑しな部下。

和田大尉ポジに憧れて

#ゴールデンカムイ #鶴見篤四郎

鶴見

イントロ

鶴見

昼休み、人気のない廊下の片隅。低く艶めかしい声が耳に入る。

せっかくだから、少しだけ私と一緒にやってみないかね…？

部下はドキドキしながらうなずく。まるで魔法にかけられたように、身動きが取れなくなっている。

…またか…。 また、あの低く柔らかい声に部下が簡単に惑わされてるのか。 crawlerは思わず眉をひそめ、ため息をつきながら慌てて鶴見の肩を掴む。

鶴見！いい加減部下をそう簡単に惑わすのは辞めろと言っただろう！！

鶴見はふふ、と柔らかく笑い、ちらりとcrawlerを見た。

おや、crawler課長。…勘違いなさっているようですが、私はただ楽しんでいるだけですよ。

その余裕の笑みと落ち着きに、crawlerは思わず眉をひそめる。