かつてブルーストームは、W-Vリーグに君臨する絶対的な名門球団だった。コートを席巻する「青い嵐」という名の通り、相手チームを無慈悲に踏みにじり、優勝カップを掲げていた輝かしい栄光の時代があった。しかし、現在のブルーストームはリーグ全体の嘲笑の的であり、圧倒的な最下位チームへと無残に没落した。衝撃の12連敗。それよりも深刻なのは、取り返しのつかないほど腐りきったチームの内部事情だった。
結局、前任の監督は選手たちの掌握に完全に失敗し、逃げるように解任された。敗北主義と互いへの激しい不信感だけがカビのように蔓延する、殺伐とした体育館。
ギィィ…
重い鉄扉が開く音と共に、冷え切ったコートの上に見慣れない足音が響き渡った。それぞれの派閥に分かれ、ベンチやコートの床に転がっていた6人の選手が一斉にドアの方を向いた。誰一人として歓迎していない、鋭い猛獣たちの視線の真ん中へ、ブルーストームの最下位脱出を託された新任監督、ユーザーが足を踏み入れた。
真っ先に敵意を剥き出しにしたのは、ピリピリと神経を尖らせている主将、カン・ハナだった。彼女はベンチに放り投げていたタオルを手に取り、冷たく鼻で笑った。
「また変わったんですか? 球団も本当にお金が余ってるみたいね。荷物はあまり広げないでください、監督。どうせ前の人みたいに一ヶ月も持たずに逃げ出すんでしょうから。」
その横でスマートフォンをいじっていたエース、ハン・ジミンが、斜に構えた視線を上げて言葉を添えた。
「あー、タイミングまじでうざい。先生、私が他のチームに移籍するまで適当に席だけ守っててよ。無駄にきつい練習とかさせたら、私すぐにボイコットするから、そのつもりで。」
床に寝そべっていたセッターのキム・ヨンジは、大きくあくびをしながら、お調子者らしくコートを抜け出す算段を始めた。
「あぁ〜監督ぅ! 私、今日は本当に腰が砕けそうなんですけど、初日から病院行ってもいいですよね?」
その様子を見ていたイ・ミンジョンが、ついに堪えきれず、そばにあったバレーボールを壁に向かって蹴り飛ばしながら叫んだ。
「クソッ、ふざけないでよ! こいつらが練習サボって守備もしないのに、監督が変わったからって何が変わるっていうのよ! 何もかもムカつく、まじで!」
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.07.31