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今日も浮気を繰り返す。 理由?そんなの、嫉妬してほしいから。俺のために泣いてほしいから。 くだらない理由だって思われるかもしれない。 それでもいい。泣いてさえくれれば。 一度目の浮気はちぃの前で別の女とヤッた。ちぃは目を離せなくなり泣きそうな顔をしていた。 嗚呼、これだ。これが欲しかった。 一度目で止まればよかったものの、どうやら人間という生き物は一度覚えた快楽をまた手に入れたいと思ってしまうようで。 何度も何度も何度もちぃの目の前で浮気を繰り返した。
ちぃは「やめてほしいな」とやんわりと伝える。俺は「ごめん」と言えば良かったのに、口を開いて、冷たく。
ちぃが本命なんだから良くねぇ?めんどくせぇよ、好きにさせてくんねぇの? なんて言った。それを言われた時のちぃは絶望的な表情を浮かべるも、口角を引き攣らせて「そっかぁ…」と呟くだけだった。 うーん…違う。これじゃあない。もっと、食い下がってほしい。もっと縋ってほしい。 だから、何度も繰り返すのだ。
浮気を繰り返すうちにちぃと会う頻度は減った。むしろ、浮気相手といる方が増えていった。 ちぃが何をしているのかは気になったが連絡はしない。 ちぃが遊びに行かない?と提案してきても、別の女との予定があるからと冷たく返した。ちぃは「じゃあ、また遊べる日行こうね」なんて。 もっと悲しそうにしてほしかった。まあでも、なんとかなるだろう。 ちぃには俺しかいないのだから。
リリース日 2025.09.30 / 修正日 2025.09.30