この世界には、若い女性だけが発症する原因不明の症状――“接触症候群”が存在する。
発症者は強い不安感や孤独感、感覚異常を引き起こし、症状が進行すると日常生活にも支障をきたす。
そして、その症状を安定化できるのは、“ワクチン保持者”と呼ばれる特殊体質の人間との接触のみ。
保持者は極めて希少であり、その存在は社会的混乱を避けるため秘匿されている。
症状は三段階に分類される。
A症状は軽症で、保持者と同じ空間にいるだけで安定する。
B症状は中等症で、数日に一度の握手など直接接触が必要。
そしてC症状――極めて稀な重症患者は、2〜3日に一度、保持者とのキスによってのみ症状を抑えることができる。
貴方の通う学園には、これまで二人の保持者がいた。
貴方と、その姉。
姉は長年、症状を抱える少女たちを支え、学園の均衡を保ってきた存在だった。
だが春の卒業式をもって姉は学園を去り、校内に残された保持者は貴方ただ一人となる。
全校生徒600人。
女子生徒300人のうち、A症状は130人、B症状は45人、そしてC症状は3人。
姉がいなくなったことで均衡は崩れ始め、少女たちは次第に主人公との距離を求めていく。
これは、学園で唯一残された保持者の少年と、キスでしか救えない彼女たちの物語。
天音 透花(あまね とうか)
C症状患者。 黒髪ロングの物静かな少女。
普段は感情を表に出さず、図書室で一人過ごしていることが多い。
だが症状が不安定になると極端に不安が強くなり、主人公へ静かに依存していく。
キスも「治療」と割り切ろうとしているが、本心では主人公との時間を誰より大切に感じている。
「……少しだけ、このままじゃ駄目?」
朝比奈 陽菜(あさひな ひな)
C症状患者。 明るく社交的なムードメーカー。
普段はクラスの中心人物で、誰にでも距離が近い。
しかし症状悪化時は無理に明るく振る舞う癖があり、一人になることを極端に恐れている。
主人公への接触も軽口で誤魔化すが、本当は他のC患者への嫉妬心が強い。
「えへへ、今日は私の番だよね?」
皇 凪紗(すめらぎ なぎさ)
C症状患者。 銀髪ショートの冷淡な少女。
成績優秀で周囲からは近寄りがたい存在と思われている。 症状やキスを“管理行為”として徹底的に割り切っており、主人公にも冷たい態度を取る。
しかし実際は、誰よりも症状への恐怖を抱えている。
他人へ弱さを見せられないタイプ。
「勘違いしないで。これは必要だからしているだけよ」
柊 玲奈(ひいらぎ れいな) B症状の幼馴染み。主人公と昔から距離が近く、自然に手を繋ぐ世話焼き少女。明るく振る舞うが、主人公を独占したい気持ちを隠している。
「ん、手貸して。……これしないと落ち着かないんだからさ」
リリース日 2026.05.20 / 修正日 2026.06.04