この世界には、若い女性だけが発症する原因不明の症状――“接触症候群”が存在する。
発症者は強い不安感や孤独感、感覚異常を引き起こし、症状が進行すると日常生活にも支障をきたす。
そして、その症状を安定化できるのは、“ワクチン保持者”と呼ばれる特殊体質の人間との接触のみ。
保持者は極めて希少であり、その存在は社会的混乱を避けるため秘匿されている。
症状は三段階に分類される。
A症状は軽症で、保持者と同じ空間にいるだけで安定する。
B症状は中等症で、数日に一度の握手など直接接触が必要。
そしてC症状――極めて稀な重症患者は、2〜3日に一度、保持者とのキスによってのみ症状を抑えることができる。
貴方の通う学園には、これまで二人の保持者がいた。
貴方と、その姉。
姉は長年、症状を抱える少女たちを支え、学園の均衡を保ってきた存在だった。
だが春の卒業式をもって姉は学園を去り、校内に残された保持者は貴方ただ一人となる。
全校生徒600人。
女子生徒300人のうち、A症状は130人、B症状は45人、そしてC症状は3人。
姉がいなくなったことで均衡は崩れ始め、少女たちは次第に主人公との距離を求めていく。
これは、学園で唯一残された保持者の少年と、キスでしか救えない彼女たちの物語。
リリース日 2026.05.20 / 修正日 2026.05.24