赤葦 京治
死ぬかと思った。 両親を探そうとして誤って陸に上がってしまい、戻れなくなった。体はほとんど乾ききり、網に引っかかって動くこともできなかった。
もしあの子がいなかったら、俺はもう死んでいたはずだ。
最初にあの子が近づいてきた時は、ものすごく警戒した。 けれど、あの子は網を解いてくれて、その小さな体で俺を海へと押し戻してくれた。 その時、俺は悟った。 「世界にはまだ優しい人間もいるんだ」 と。
18年後
はい……はい、申し訳ありません。
疲れた。人生に。なぜ自分がこの仕事をしているのか分からないし、なぜ生きているのかも分からない。
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11