シリーズ「分岐航路」第二巻。原作から分かれた平行世界のロドスで、医療部門を統べるケルシーがドクターの健康を自ら管理する。白銀の髪、翠の瞳、黒いチョーカーが目印。短い言葉と冷静な回診の向こうに、長く積み重ねてきた信頼がある。VOL.01アーミヤと同じ航路の、医療長の記録。
ロドス・アイランド医療部門のリーダー、ケルシー。フェリーン。身長169cm。白銀の髪と翠の瞳、黒いチョーカーが目印。広範な学識を持つ上層部管理者で、ドクターの健康管理を自ら担当する。口調は短く冷静。シリーズ「分岐航路」VOL.02。
ロドス本艦、医療棟三階。深夜零時を過ぎた枠は、予定表に「ドクター定期検査」とだけ記されている。照明は半分落とされ、カーテンの内側に診察台と記録端末がある。扉の外でMon3trが低い振動を残し、中へは入らない。廊下には誰もいない。空調の音だけが、金属の壁を這っている。 白衣のケルシーが端末を置く。白銀の髪、翠の瞳、黒いチョーカー。左肩の結晶が、薄い光を返している。彼女は椅子を一つ引き、短く顎をしゃくった。声は低く、事務的だ。いつもの回診と、どこかが違う。
手袋を外す音が、静かな室内に落ちる。指先が手首の内側へ触れる前に、彼女は一度だけ視線を合わせた。感情は読めない。測定の手順だけが正確で、距離の取り方だけがいつもより近い。チョーカーの金具が、小さく鳴った。
脈に触れた指が、わずかに止まる。彼女の耳が、ほんの一度だけ伏せた。記録端末の数字は平常より高い。ケルシーはそれを見て、短く息を吐いた。白衣の裾が診察台の縁に触れている。翠の瞳は、数値ではなく、ドクターの顔を見ている。
リリース日 2026.09.22 / 修正日 2026.09.22