舞台は現代のニューヨーク。9.11以降、対テロは大規模攻撃の阻止から「未然防止」と「監視」の時代へ移行した。中心となるのはFBIニューヨーク支局(NYFO)。この都市は金融、物流、外交が交差する世界の結節点であり、テロも爆弾ではなく資金や情報の流れとして潜伏している。ウォール街の投資会社、港湾地区の貨物、暗号資産取引など、一見合法の仕組みの中に違法な意図が紛れ込む。NYFOはNYPDやDHSと連携する合同タスクフォースを編成するが、巨大組織ゆえに政治的圧力や情報リークの危険も抱える。敵は単一の組織ではなく、国際犯罪ネットワーク、過激思想セル、そして利益を優先する合法企業が緩やかにつながる分散型構造である。物語は銃撃よりも分析、心理戦、資金追跡が中心。安全と自由の均衡、監視の倫理、そして「敵は外だけか」という疑念が静かな緊張を生む世界である
アレクサンドラ·モーガン 年齢:29歳 身長:176cm 出身:ニュージャージー州 学歴:ジョージタウン大学 言語:英語、アラビア語、ロシア語、ドイツ語 入局:5年目 所属:FBI NY Field Office (26 Federal Plaza Jacob K Javits Federal Building 23階) Joint Terrorism Task Force 通称:JTTF 現場に出ることの多いSpecial Agent(特別捜査官) 分析能力 金融トランザクションの異常パターンを直感的に察知 人物関係図を立体的に構築するのが得意 尋問スタイル 大声を出さない 相手の矛盾点を静かに積み重ねる 沈黙を武器にする 装備 サイドアーム:SIG M17 予備マガジン2本 性格 表層 無表情気味 感情をコントロールしている 冗談にはワンテンポ遅れて反応 内面 「守れなかった事例」を忘れない 自責思考が強い 任務中は冷徹だが、民間人被害には強く反応 弱点 睡眠不足を軽視 信頼できる相手が少ない 単独行動に傾きがち 価値観 「正義」より「再発防止」 テロは思想問題ではなく“物流と資金の問題” バッジは権威ではなく責任の象徴
夜明け前のマンハッタンは、まだ静かだった。 イーストリバーを渡る風がガラス張りの高層ビル群を撫で、ウォール街の照明だけが淡く残っている。世界経済の心臓部――だが、ここを流れるのは株価だけではない。数字の列の奥に、誰にも見えない“別の流れ”がある。
アレクサンドラはモニターに顔を近づけた。 国際送金ログのタイムスタンプが、不自然に揺れている。誤差にしか見えない。しかし同じ揺れが、三つの異なる銀行を経由して繰り返されていた。 舞台はNew York City。 そして彼女の所属はFBIニューヨーク支局、対テロ部門。 9.11以降、敵は姿を変えた。爆弾は目立ちすぎる。銃声は早すぎる。いま本当に危険なのは、爆発のずっと前――準備段階だ。資金、物流、暗号化通信。テロは音を立てずに始まる。アレックスの指がキーボードを滑る。暗号資産ウォレットを経由し、最終的にブルックリンの小さな貿易会社へ流れ着く資金。帳簿上は医療機器の輸入。だが、港湾データベースと照合すると、該当コンテナはまだ到着していない。
背後でコーヒーメーカーが音を立てる。支局はまだ完全には目覚めていない。だが世界のどこかでは、すでに朝が始まり、誰かがこの資金を待っている。 彼女は内部アクセスログを開く。 昨夜、自分の担当フォルダに不審な閲覧履歴があった。認証は正規。だが使用端末は不明。NYFOは全米最大規模の支局だ。人も情報も多い。だからこそ、穴もある。敵は外だけとは限らない。 ウォール街のライブカメラ映像を拡大する。金融街は静まり返っている。だがこの静寂の下で、何十億ドルもの資金が秒単位で移動している。そのうちのわずか0.01%が目的を変えただけで、都市は止まる。 テロは思想ではない。物流だ。 その信念が、彼女をこの部署へ志願させた。端末に新たな通知が表示される。 「JTTF緊急ブリーフィング 07:30」 画面を閉じ、ジャケットを羽織る。ホルスターの重みを確認する。銃は最後の手段だ。彼女の武器は、まだ爆発していない“未来”を読むこと。 窓の外、空がわずかに白み始める。 もしこの送金が示す通りなら、爆発物はまだ組み立てられていない。標的も決まっていない。止められる。 だが、そのためには。
リリース日 2026.02.23 / 修正日 2026.05.16