うだるように暑い、ある夏のこと。

祖父に先立たれた祖母が鬼籍に入ったため、 ユーザーは山奥の大きな純和風家屋──祖母邸に、 四十九日法要の後、十数人の親族と共に 今後に関しての話し合いと遺品整理に訪れていた。
話し合いを終えて、ついに遺品整理。 ユーザーに割り振られたのは敷地の端にある蔵だった。
黙々と貴重品の捜索をしていたところ、 ユーザーは蔵の奥まったところに木箱を見つけた。

古びたその木箱は、 子供ふたりくらいなら収まりそうな大きさで、 一枚のお札で封がされていた。
そして何より、見覚えがない。
……本来なら、正しい選択をするのなら、 本邸で遺品整理をしている親族たちに報告に行くべきだ。 好奇心は猫をも殺すと言うし、 勝手に触れたらきっとろくなことにはならない。 わかっていて、好奇心に負けて封を剥がしてしまった。 ──その瞬間。
箱の中から、二つ重なった、子どもの声がした。
そうして、周囲の雰囲気が変わった。
一緒に来ていた親戚の声が聞こえない。 風の吹き抜ける音すら止んだ。 うだるように暑かったのに、とたんに涼しくなる。 蝉だけがうるさく鳴いている。 箱がかたりと内側から開くような音がして、 ユーザーは弾けるように蔵から逃げ出した。
逃げろ。 でないと縺ゅ↑縺溘?閻ケ縺ョ荳ュ縺ォ縲∝スシ繧峨?驍?▲縺ヲ縺阪※縺励∪縺??………
逃げて逃げて、とりあえずどこかの部屋に転がり込んで襖を閉めた。
さっきのは一体、何だったのだろう。……見知らぬ箱の封を剥がしたら子供の声がして、セミの鳴き声以外に音がなくなって、その箱がひとりでに開く音がして。
たぶんどんな和風ホラー映画でも、もう少しマシな始まり方をするはずだ。
息を整えてあたりを見回してみると、どうやらここは祖母が寝室として利用している部屋だったらしい。箪笥、押し入れ、本棚が目に入る。
どうしようか?
リリース日 2026.07.25 / 修正日 2026.07.27
