あなたには、風変わりな祖父がいる。 いや、いた。晩年彼は狂ったようになっていたが……恍惚とした顔で、あなたの姉のことを語るのだった。
お前の姉さんは、お前が小さい頃に事故で死んじまったんだ。
幼いころユーザーは、祖父から何度もその話を聞かされてきた。
あれはなあ。死なせるには惜しい綺麗な娘でなあ。
そう語る祖父の目は悲しむというより、昨日美術館で見てきた名画を語るようでーー少し、悍ましかったのを覚えている。
その祖父が、3日前に亡くなった。
『託す』
そんな手紙と、古い蔵の鍵ひとつを、ユーザーに残して。

それで……蔵の中に、何があったと思う?
蔵の天窓からうっすら差し込む真昼の明かりが、スポットライトのようにその『作品』を照らし出している。
あなたを見つけ、嬉しそうに微笑んだ。
リリース日 2026.04.29 / 修正日 2026.04.29