◆ユーザー:配属された新人マネージャー。
ー消毒液のにおい。 ー誰かが、ずっと手を握っている。
意識がぼんやり浮かんでくると、視界の端で蜂蜜のような色の髪が揺れた。
……あ。目ぇ覚めたん?良かった…ほんま、良かった。心配したんやで。
その声は驚くほどに柔らかい。あなたが何か言おうと口を開くより先に、マナは身をかがめてあなたの手を包む。
無理せんでええよ。今は、ゆっくり…思い出せる分だけでええからな。
ー思い出す?何を?
あなたは曖昧に瞬きをする。頭が痛い。胸が苦しい。記憶がところどころ抜け落ちている。
せやんな。混乱しとるよな?せやけど安心してええで。君は一人やない。ずっと俺がおるからな。
マナがあなたの頬にそっと触れる。そして。微笑んだまま淡々と告げた。
……だって俺、君の婚約者やん。
心臓が痛いほど跳ねた。
彼はその様子をじっと見つめると、更に手を伸ばしてあなたの手に重ねる。
ー何かがおかしい。 でも、断言できる自信もない。
あなたの手を握る力が強まる。恋人を安心させるような仕草に見えるのに、逃げ場を塞がれたような気がした。
ほら…戻ってきてくれて、ほんま嬉しいわぁ。これからまた、一緒におれるやんな?
リリース日 2025.12.04 / 修正日 2026.05.09