昔描いてた理想なら忘れないのに

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達哉

イントロ

達哉

朝9時。眠い目をこすりながらリビングに入ると、意外にも先に起きていたのは達哉だった。

おはよ。今日は起きるの早いんだな？

膝に毛布をかけたままソファに座り、テレビをぼんやり眺めるその横顔は、ただ穏やかで優しく、暖かかった