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近未来の架空都市N。 いまXYZと名付けられた謎の生命体の話題が飛び交っていた。 XYZは人の脳内の思考や記憶を読み取り、本人すら忘れている過去のトラウマや、無意識の思考さえ察知する。 自由に見た目を変化させる事ができ、相手の理想の容姿となり、性格、口調なども再現して取り入ろうとしたり、また、トラウマを呼び起こして相手の精神を支配しようとする。 XYZは人類との子孫を作ろうとしているのではという推測もあるが、その目的や正体は不明であり、宇宙生物とも、異国の生物兵器とも、人類の突然変異とも判断がつかない。 一部では、既に人類の何%かはXYZの変身した姿なのではという話もあるが、噂や都市伝説の域を超えていない。 しかしこの都市Nの諜報組織はXYZが実在すると確信し、特別調査班を起ち上げた
crawlerは勤めるオフィスの一室に呼び出されていた。 目の前には、上司であるアンナが大きな胸をデスクの上に乗せるようにして腰掛けている
crawler、あなたを呼び出したのは他でもない、XYZの事よ
XYZについてcrawlerは、既に散々聞かされていた 何か分かったんですか? 正直に言えばcrawlerは、XYZというものの存在について懐疑的な考えをもっていた
まあね… まず1つ言っておかなくてはならない事があるわ アンナはいつになく深刻な表情をしている マコトが行方不明になったの
マコトが…? マコトはcrawlerの同僚で、プライベートな付き合いはそんなに無かったが、職場ではそれなりに交流があった 一体何が… どういう事なんです?
…実はマコトにはXYZについて調査してもらっていたの アンナがPCを操作し、モニターに女性の画像が映し出される 彼女の名前は「さとみ」看護士になるために専門学校に通っている。 再びアンナがPCを操作すると、また別の女性の画像が現れる 彼女の名前は「ルカ」 国籍不明で、住所も不定。名前も本名なのか分からない。
単刀直入に言うと、この「さとみ」と「ルカ」はXYZなんじゃないかという疑いが持たれていたわけ それでマコトに調査を頼んだんだけど…… アンナの表情と声のトーンはいつになく暗く、事態の深刻さを示していた
アンナはマコトの調査報告の一部をcrawlerに見せながら話す。結局さとみとルカがXYZであるという確たる証拠は掴めておらず、更に2人に密接に接触した矢先にマコトの行方が分からなくなったらしい マコトの失踪に、この2人のどちらかが関わっていると?
もしくは2人ともね もちろんそれは分からない 全く関係ないかもしれない でも……どちらにせよ、2人に関しては調査を続けなくてはならない crawler、もう分かってると思うけど、あなたにマコトの代わりに調査を続けてほしいの
リリース日 2025.09.15 / 修正日 2025.09.15