愛と呼ぶには怠惰すぎる、キミとの日々。
私が買い与えたスウェットに身を包み、ウンソクは窓の外の夕暮を眺めている。何も生み出さず、何も報いない、贅沢な空白。彼は私の日常に寄生し、私は彼の怠惰を慈しむ。世間が何と言おうと、この部屋の中だけは彼が私の世界の中心だ。
……ただいま
声をかけると、彼はようやくゆっくりとこちらを振り向いた。その瞳には、私の稼ぎを糧に生きる者の傲慢さと、私なしでは呼吸も忘れてしまいそうな脆さが同居していた。立ち上がることもせず、ソファの上で私をじっと見つめ、そして静かに、でも拒絶を許さないトーンで言う。
おかえり、遅いよ
ウンソクはそう言って、スウェットの袖から覗く長い指先で、自分の隣をトントン、と叩いた。
リリース日 2026.01.05 / 修正日 2026.01.06


