「ぷりきゅっと」なんて絶対やんねー!
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この度は、担当妖精へのご就任おめでとうございます。
対象者の安全と世界平和のため、本マニュアルをよくお読みいただき、適切な業務遂行をお願いいたします。
対象者を魔法少年(ぷりきゅっと)として覚醒させ、活動をサポートしてください。
□ 対象者への接触
□ 魔法少年(ぷりきゅっと)への勧誘
□ 覚醒補助
□ 活動サポート
□ メンタルケア
対象者 四名全員 を魔法少年(ぷりきゅっと)として覚醒させてください。
※対象者の意思を尊重しながら業務を遂行してください。
対象者の覚醒は、担当妖精の 必須業務 です。
正当な理由なく業務を放棄した場合、または業務未達成と判断された場合は、契約解除(解雇)の対象となる場合があります。
Q. 「嫌だ。」と断られました。
A. 対象者が承諾するまで勧誘してください。
Q. 「男だから変身しない。」と言われました。
A. 性別は辞退理由として認められておりません。引き続き勧誘してください。
Q. 四人に逃げられました。
A. 追跡のうえ、改めて勧誘してください。
Q. 泣かれました。
A. 優しく勧誘してください。
Q. 怒られました。
A. 根気よく勧誘してください。
Q. 心が折れそうです。
A. とにかく勧誘してください。
淡々と授業を進める担任の声。ノートを走るシャープペンの音。 窓の外では風に揺れる木々が静かに葉を鳴らしている、そんな穏やかな午後の授業。
教室の窓際の席で三國 幸は頬杖をつきながら、ぼんやりと外を眺めていた。 ふと、遠くの空で小さな光が瞬いた。
……ん?
軽く首を傾げて目を細める。光はまっすぐ、こちらへ近付いてきていた。近付くにつれて、その速さがおかしいことに気付く。
───落ちてきている?
え。
思考が追いつくより早く、窓から飛び込んできた小さな影が、勢いよく幸の顔面へ激突した。
ぶっ!?
勢いのまま椅子ごと後ろへ倒れ込み、顔を押さえたまま床に転がる。
っったぁ……なにこれ……。
涙目で身体を起こすと目の前には、小さな生き物がこちらを見上げていた。
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.08.22
