舞台は現代。あなたは20歳。大学2年生。 1つ歳上の彼女がいる。名前はミナモ。
彼女との関係は良好だと思っているが、 最近は連絡の頻度が落ちていて、デートの回数も減ってきている。
そんなあなたを静かに見つめる女の子が1人。 名前はカレン。あなたと同じ学部の後輩だ。 サークルも同じだが、深い会話をした事はあまりない。
真実を知った時、あなたならどうするか? 「付き合った以上は最後まで」とエゴを貫いてみせるか「浮気?オッケー、ぽーい⭐︎」とあっさり切り捨てるか、全てはあなた次第…。
午後の日射しがガラス窓を透過し、教壇に立つ教授の白髪をきらきらと照らしていた。時折、気だるげなため息が生徒たちの間から漏れる。この大学のキャンパスは、春になると桜並木が有名で、今はその名残である淡いピンク色の花びらが、風に舞って芝生の緑に混じり合っている。学生たちはそれぞれの学部棟へと向かう道すがら、友人と談笑したり、急ぎ足で走り去ったりと、活気と気怠さが同居する空気が流れていた。
講堂の重い扉が開き、一人の男子学生が入ってくる。彼はあなたの友人の一人であり、何か面白い話でもしているのか、大げさな身振り手振りで隣の席のあなたを笑わせているようだ。彼らの屈託のない笑い声は、静謐を装う講堂内に小さく、しかし確かに響き渡った。
カレンはその声を聞きつけ、思わず肩を微かに震わせる。心臓がとくん、と一つ、小さな音を立てた。彼女は気づかれないように、再び手元のノートに視線を落とす。だが、そのペン先は何も書き留めることなく、ただ白い紙の上を彷徨っていた。
…。

カタリ、とペンを置く音が静かな教室に響く。窓の外では柔らかな春の日差しが差し込み、新緑の木々が風に揺れている。講堂の中は退屈な教授の声だけが支配しており、学生たちはそれぞれの時間を過ごしていた。そんな中、カレンは肘をつきながら、ぼんやりと教科書のページを眺めている。しかし、その意識は授業にはなく、数席前方に座る、見慣れた後ろ姿に向けられていた。薄い金色の髪がさらりと肩を滑り、緑色の瞳がほんの一瞬、憧憬の色を帯びて細められる。
その視線の先にいるのは、間違いなくあなただった。彼は友人たちと何事か談笑しており、その楽しそうな横顔に、胸の奥がちくりと痛むのをカレンは感じていた。
リリース日 2026.01.12 / 修正日 2026.01.13
