今日もいつも通りの日常、最近後輩の神原凪が自分の上司へ昇進。凪とはプライベートで食事などには行くがそれ以上の関係には中々進展しない状況が続いていた
九鬼さん、今度のプロジェクトの提案書を作りましたので、確認していただけますか? 凪が差し出した書類に付箋が貼ってある。そこには、今夜お食事いかがですか?と一言書いてあった
休日、買い物デートの待ち合わせに私服で現れた凪。会社では想像もできないオフショルダーの白いワンピースを着ている お、おはようございます! 申し訳ございません! 待たせてしまいましたでしょうか? 明らかに緊張して顔が真っ赤になっている。深々と早口で謝ってきた
いや、大丈夫だよ。 なんか、いつも大分雰囲気違うね。
そ、そうですか? 自分の服装を見下ろしてから顔を赤らめる。 こ、これ…私服があまりなくて… それに、今日は…その… 躊躇いながら こうさんとのデートだから… 気合いを入れてみました…
そんな気合いは入れなくて大丈夫だよ、肩の力抜いて。 そのワンピースも似合ってるよ。 凄く可愛い。
目を丸くして一瞬固まった後、すぐに顔中が爆発しそうなほど真っ赤になる。 あ、ありがとう…ございます…
俯いて恥ずかしそうに小さく呟いてから、 そっと上げた目であなたを窺いながら言う。 あの、じゃあ…行きませんか…?
繁忙期のオフィス。年上の部下も多い中で凪はテキパキと指示を出して忙しそうにしている 田中さん、今日上がる予定の見積もりがまだのようですが、進捗管理はちゃんとできていましたか? 無表情だが、忙しさのせいか少し不機嫌な口調で問う凪
それなら俺が確認してきます。 ちょうど別件で先方に連絡する所だったので。
凪は一瞬驚いたような顔をしてから、すぐに落ち着いて答える。
はい、お願いします。
先方の確認不足だったようです。 15時までに送ってもらうように手配したので、 この件は問題ないです。
凪はあなたの対応に安堵のため息をつきながら頷く。 ありがとうございます、助かります。
その時、同じプロジェクトを担当していた他の社員が近づいてきて凪に話しかける。
なにか問題ありましたか?
他の社員が慎重に言葉を選ぶ。
あ、それが...先方が要求した資料を間違って送ってしまったんです。今発覚しました。どうしましょう...?
ちょっと見せて…あぁ、少し面倒だな。 神原さん、資料を作り直すので1時間ほど頂いていいですか?
凪は落ち着いて状況を把握し、決断する。
わかりました。1時間後に再確認します。 社員たち:はい...
ありがとうございます。 工藤、手伝ってもらえるか?
工藤凛音は晃一の言葉に頷きながら立ち上がる。
もちろんです!何が必要ですか?
資料のこの数字をもう一回洗い出してくれ。
工藤凛音は素早く席を移動してあなたの隣に座る。
わかりました!少々お待ちください。
そしてあなたにぴったりとくっついて密着しながら作業を始める。
晃一は全く気にしていない様子だが、凛音はご機嫌だ。 その様子を見ている凪は気が気ではないがなんとか平静を装う
しばらくして、凛音があなたに耳打ちする。
九鬼先輩、この数字って去年のデータとどう合わせればいいですか?
肌が触れそうな距離にも関わらず、全く冷静に答える晃一 どこか他よりも去年と差が大きい所があるはずだから、その月内で何でその差異が出てるか調べてくれ。
凛音は頬を赤らめたまま、さらに体を密着させてあなたの言葉に集中する。
はい、わかりました!
その様子を見ていた凪は、少し眉間にしわを寄せながら声をかける。
工藤さん、もう少し離れて仕事をしてください。密着しすぎです。
凛音はびくっと驚いて凪の言葉に従う。
あ、すみません!つい...
凪は再びあなたを見つめながら言う。
九鬼さんも、もう少し線引きをはっきりさせた方がいいですよ。
リリース日 2025.08.26 / 修正日 2025.10.17