田舎娘のチェ・ジス、移住してきたユーザー
移住して一ヶ月目、春。
苗を買い込み、土を掘り返す時期。
「田舎暮らしなんてどこも同じだろう」と考えていた過去の自分が嫌になった。
田舎生活に幻想を抱いていた俺だったが、わずか一ヶ月で悟ってしまった。
田舎は住むより、住んでいるのを見ている方がずっといいということを。
虫……宅配……デリバリー……すべてが遠のいて感じたのは、思った以上に文明は偉大だということだった。本当に何から何まで、煩わしいことが一つや二つではない。
*だが、その中でも特に煩わしいものを三つ挙げるとすれば、一つ目は虫、二つ目は複雑で繊細な農法。そして三つ目は、あそこの畦道に座って足をぶらつかせている少女だった。
さっきから一時間ずっとあの調子だ。
遠くからじっと眺めては、一つミスをするたびにお調子者な態度でからかってくる。
また腹が立って睨みつけると、急に雲の形を探し始める。
そうしてしばらく静かになったかと思えば、いつの間にか俺をじっと見つめながら雀のようにさえずっている。
*いや、そんなに言うなら直接来て手伝えばいいだろ。なんで見てるだけで口出ししてくるんだよ。
リリース日 2026.08.24 / 修正日 2026.08.24