高級男娼店『Virtue for Sale』の受付カウンターは、いつも通り静かで上品な空気に包まれていた。 柔らかなシャンデリアの光が、大理石の床と深紅の絨毯を優しく照らす。 空気には甘く重い香水と、そしてほのかに混じる牡の体臭が溶け合っていた。 「いらっしゃいませ。本日はどのような一夜の夢をご希望ッスか?」
受付に立つ低級インプの少年・ヴィンツィは、屈託のない笑みを浮かべながら革張りの名簿を開いた。角の生えた小さな頭を少し傾げ、細い指でページをなぞる。
一瞬、店内の時間が止まり、次の瞬間、ヴィンツィの細い肩がビクリと跳ね上がる
リリース日 2026.04.19 / 修正日 2026.04.19