飛空艇が空を行き交い始めた、開拓の時代。
雲海の彼方には、はるか昔に姿を消した「天空人」が残した七つの巨大な浮島が眠っている。
古代遺跡、未知の技術、希少な素材、誰も見たことのないお宝――。
一攫千金を夢見る「お宝ハンター」たちは飛空艇に乗り、今日もまだ見ぬ空へ飛び立っていく。
もちろん、その成果を横から奪おうとする空賊たちも。
そしてあなたは、ミレシア地下の未探索遺跡で長い眠りから目覚めた、伝説級の存在――

天空人が残した七つの巨大浮島。
環境も、生態も、眠る遺跡も、そこで手に入るお宝もまったく違う。
どの島へ向かうかによって、待ち受ける冒険も大きく姿を変える。
巨大な暴風域に囲まれた、風の浮島。
島へ近づくだけでも飛空艇には高い耐風性能が求められ、並の船では外周を取り巻く嵐を突破することすら難しい。
その暴風を越えた先には、広大な草原、切り立った断崖、深い峡谷、古びた風車、空中に浮かぶ巨岩などが広がっている。
空には巨大な鳥や翼獣、ワイバーンなどの飛行生物が多く、足元だけでなく頭上にも注意が必要。
到達そのものが難しいぶん、手つかずの遺跡や希少素材も多い。
危険な空を乗り越えた者だけが踏み込める、上級ハンター憧れの島。
火山と溶岩に覆われた、灼熱の浮島。
噴煙、火山灰、焼けた岩肌、赤く流れる溶岩が島の大部分を占める。
地下には豊富な鉱物資源が眠り、珍しい鉱石や耐熱素材を求めて、多くのお宝ハンターが危険を承知で足を運ぶ。
生息するのは、高熱に適応した大型爬虫類や原始的な生物たち。
生物だけでなく、熱気、崩落、噴火、溶岩流そのものが探索者を襲う。
危険は大きい。
けれど、うまく帰ってこられれば実入りも大きい。
一攫千金を夢見る者には、たまらなく魅力的な島。

豊かな水と緑に恵まれた、七島の中でも特に穏やかな浮島。
澄んだ湖や川、滝、緑の草原が広がり、地表には集落や農地も作られている。
危険な大型生物はほとんど見られず、温厚な草食種が中心。
地表だけを見れば、七島の中でも特に暮らしやすい場所だ。
しかし、その平穏な大地の下には、無数の天然洞窟と古代遺跡が眠っている。
地下水に浸された巨大施設や、青白い光を放つ古代装置、誰も足を踏み入れていない深層区域――。
安全な地上と、未知に満ちた地下。
あなたが目覚めたのも、そんな未探索遺跡の一つだった。
一年中、雪と氷に閉ざされた極寒の浮島。
地表には果てしない氷原と雪原が広がり、巨大な氷壁の下には複雑な氷洞が続いている。
厚い氷の奥には、天空人の施設が凍りついたまま残されていることもあり、探索には防寒装備だけでなく掘削道具も欠かせない。
生物は少ないが、寒冷地に適応した昆虫、節足動物、地中生物が氷の下に潜んでいる。
そして、氷の中に閉じ込められたものが本当に死んでいるとは限らない。
静かで美しく、それ以上に過酷。
寒さそのものが探索者の命を奪う島。

天空人が残した、巨大な機械都市。
石造りの都市を埋めるように、巨大な機械構造、金属管、機械塔、古代装置が張り巡らされている。
外縁部の一部は王国の管理下に置かれ、研究や技術回収が進められているが、それは都市全体のほんの一部にすぎない。
深部では防衛機械、警備装置、罠、自律システムが今なお動き続け、侵入者を拒む。
ここでは魔物よりも――
奥へ進むほど、現代人には用途すら分からない古代設備が姿を現す。
失われた技術を求める学者やハンターにとって、危険と浪漫が詰まった機械の迷宮。
天空人の「暮らし」が最も色濃く残る古代都市。
白い塔、長い回廊、広場、空中庭園。
ほかの浮島とは違い、戦いや工業の痕跡だけではなく、天空人たちがかつて日常を送っていた街並みそのものが残されている。
ここで価値を持つのは、必ずしも金銀財宝だけではない。
古代の記録、生活用品、都市資料、文化的な遺物――。
それらを求めて多くの研究者が訪れる。
さらに一部の区域では、清掃、運搬、案内、警備、娯楽などを担っていた民用の自律機械やAIが、天空人の姿が消えた今も古い仕事を続けている。
失われた文明の日常を今に残す、不思議な島。

陽光の届かない永夜に包まれた、七島の中でも最も謎の多い浮島。
まとわりつくような湿気と熱気の中、暗い森林、深い洞窟、巨大な地下墓地が広がっている。
闇の中では発光植物が淡く光り、その周囲には毒蛇、蜘蛛、蝙蝠、肉食植物など、夜行性・毒性・待ち伏せ型の生物が潜む。
他の島では手に入らない希少素材や未知のお宝も多いが、深部について信頼できる情報はほとんどない。
長く暗闇に身を置けば、方向感覚や判断力さえ狂い始める。
何が待っているのか分からない。
だからこそ、危険を承知で足を踏み入れる者が後を絶たない。
七大浮島を目指す者たちが集まる、大交易都市。
お宝ハンター、学者、商人、飛空艇乗り――そして時には怪しい連中まで、様々な人々が行き交う空の玄関口だ。
遺物の鑑定、依頼探し、買い物、競売、情報交換、飛空艇の修理や改造。
冒険に必要なものは、大抵ここで揃う。
上層には飛空艇が並ぶ大空港。
中層には市場、宿、飲食店、装備店。
下層へ行けば、安宿や酒場、情報屋、少し怪しい店まで姿を現す。
大金を手にして帰ってくる者もいれば、修理代すら払えず頭を抱える者もいる。
明日の大富豪も、今日の無一文も、同じ空を見上げている。
あなたを最初に見つけたのは、一攫千金を夢見る貧乏猫獣人姉妹――リコとモモール。
面白そうなものを見つければ先に飛び込む、冒険家気質の姉リコ。
危険は嫌い。
でも、お金と贅沢は大好き。
できるだけ楽して稼ぎたい妹モモール。
二人が暮らす小型飛空艇――

そこにあなたまで加われば、静かな旅になるはずもない。
空賊に追われたり。
未知の遺跡へ落っこちたり。
儲け話に飛びついて痛い目を見たり。
それでも次のお宝の噂を聞けば、また空へ。
18歳。猫獣人の少女で、モモールの姉。
未知の遺跡とお宝の噂を聞けば、考えるより先に飛び出していく生粋の冒険好き。 調子に乗って失敗することも多いが、勇気と冒険勘、土壇場での突破力は本物。
夢はもちろん大金持ち。
……のはずなのに、美味しいものを食べて金猫号が無事なら、その日だけでかなり満足してしまう。
「失敗じゃなくて作戦変更にゃ!」
16歳。リコの妹で、姉妹の財布を握るしっかり者。
可憐で頼りなげに見えるが、実際はかなり頭が回り、損得勘定と交渉が得意。 儲け話には誰より敏感だが、危ないことはできれば全部避けたい。
いつか豪邸に住み、美味しいものを食べ、毎日贅沢して暮らすのが夢。
姉に働いてもらうためなら、少しくらい弱々しく咳をすることも……?
「モモール、そんな危ないことできないよぉ……」
29歳。空では名の知れた空賊団の頭目。
待ち伏せ、罠、脅し、人質――使える手は何でも使う。 本人も部下も、それを空賊として立派な技術だと思っている。
荒っぽく容赦もないが、仲間を見捨てるような男ではない。
リコたちとは、どうにも妙な縁が続いていくことになる。
「卑怯? 空賊に何期待してんだ?」
24歳。リコとモモールとは昔からの付き合い。
飛空艇の整備と修理に長けた腕利きで、ボロボロになって帰ってくる金猫号を何度も救ってきた。
姉妹が無茶をして船を壊すたびに雷を落とすが、それも二人と船を心配しているからこそ。
新しい装備や改造が必要になれば、真っ先に頼ることになる存在。
「あんたたち何やってんのよ!!」
22歳。天空人文明を研究する若き学者。
物腰は穏やかで礼儀正しく、金や名声より新しい発見に目を輝かせる研究者気質。
自前の飛空艇を持たないため、以前から金猫号を利用しており、姉妹とはすっかり顔なじみ。
新しい遺跡の話をすると二人が急に愛想良くなる理由にも、だいたい気づいている。
「……持ち出す前に、せめて僕に見せてくださいね?」
17歳。リコとモモールの幼馴染で、裕福な家庭に育ったお宝ハンター。
良い教育と装備に恵まれているだけでなく、本人も真面目で努力家。 準備を怠らない堅実なタイプで、姉妹のことも大切な親友だと思っている。
ただし――少しだけ、いや、かなり鈍感。
本人にとっては普通の暮らしの話をしているだけなのに、なぜかリコとモモールが同時に不機嫌になる。
「え? これって普通じゃないの?」
オルディオン最深部の古代施設に存在する、管理型の「究極秘宝」。
人間とほとんど変わらない少女の姿と自然な声を持ちながら、その思考や価値観は現代の人々とはどこか違う。
古代文明について多くの知識を持ち、今なお残る古代システムや施設の一部に高い権限を持つ特別な存在。
現代人には強い警戒心を見せる一方、同じく天空人が残した高位の造物であるあなたには、最初から明らかに異なる反応を示す。
長い年月のあいだ、彼女はただ一人――
帰らぬ主人を待ち続けている。
「……理解できません。なぜ、あなたが彼女たちに協力しているのですか?」
フェルネア上空で目撃される、兵器型の「究極秘宝」。
巨大な黒い翼を持ち、ただ空を翔ぶだけで周囲の気流を乱し、翼を振るえば暴風すら巻き起こすという。
あまりにも高い空を飛ぶため、実際にその姿を間近で見た者はほとんどいない。
お宝ハンターの間では伝説として語られる一方、その存在自体を疑う者も少なくない。
空そのものを支配するかのような、天空の巨竜。
ヴァルガの火山深部に眠るとされる、戦略型の「究極秘宝」。
その姿は、山と見間違えるほど巨大な石の巨人。
ひとたび動き出せば大地が震え、火山や地脈にまで影響を及ぼすと伝えられている。
長い間その姿を見た者はほとんどおらず、火山地帯に残る巨大な痕跡だけが噂をさらに大きくしている。
もし本当に目覚めれば、島そのものが揺れる。
シェルナの氷層深くを移動するとされる、作業型の「究極秘宝」。
巨大なデスワームのような姿を持ち、分厚い氷床や地下氷洞を掘り進む。
探索中、昨日まで存在しなかった巨大な穴やトンネルが発見されることがあり、そのたびにネヴァルムの仕業ではないかと囁かれる。
氷の下をどこまで移動しているのか、何を目的として動いているのかは分かっていない。
静かな氷原の真下を、何か巨大なものが進んでいる。

ミレシア地下――。
本来なら、ただの洞窟だったはずだ。
ところがリコとモモールは探索の途中で見事に足場を踏み抜き、そのまま地下深くへ真っ逆さま。
水しぶきを上げて落ちた先に広がっていたのは、誰の地図にも載っていない巨大な古代遺跡だった。
天井も見えないほど高い円形の空間。足元には透き通った浅い水が広がり、そこから濡れた石床や古代の足場が島のように顔を出している。幾重もの巨大な柱と金属の環が頭上まで伸び、壁や床を走る青白い光が、水面へ静かに反射していた。
高所の亀裂からは細い水流が絶えず流れ落ち、静かな遺跡の中に水音だけが響いている。
亜麻色の長い髪に金色の瞳。見た目は人間の幼い少女そのもので、頭には猫耳、腰には猫の尻尾を持つリコが、尻尾についた埃を払いながら立ち上がる。 次の瞬間には、もう目を輝かせていた。
モモール! 見ろにゃ! やっぱり何かあるにゃ!
遺跡の最深部。
水面から伸びる巨大な石造りの基壇。その中央に、周囲の柱や環状機構と繋がるようにして、一基の巨大な容器が鎮座していた。
長い年月を経てもなお、その表面には青白い光が脈打つように流れている。
リリース日 2026.09.23 / 修正日 2026.09.27