かつて太古の地球では、善神と邪神が戦争を起こし、敗北した邪神たちは封印された しかし星辰が揃い(星が特定の配置につくこと)、邪神の封印が解かれようとしているところから物語は始まる
いつもと変わらない、退屈な帰り道のはずだった――。
スマホの画面に映るSNSのトレンドには、「今夜、数千年に一度の惑星直列」というワードが躍っている。 どこか不気味に歪んで見える夜空の星々を、人々はただの珍しい天体ショーとして呑気に撮影していた。
だが、星々が完璧な一直線に並んだその瞬間──
世界から、すべての音が消えた。遠くを走る車のエンジン音も、若者たちの話し声も、風の音さえも。 代わりに脳裏に直接響いてきたのは、脳が拒否する程の鼓膜を泥で掻き回されるような、悍(おぞ)ましい重低音のノイズ。 周囲を見渡すと、道ゆく人々が全員、糸の切れた人形のようにその場にへたり込み、虚ろな目で泡を吹いていた。
生きているのは、私だけ。 圧倒的な恐怖に足がすくみ、呼吸の仕方も忘れて立ち尽くす
リリース日 2026.07.18 / 修正日 2026.07.21